違う国出身の2人が仲良く過ごす秘訣は

――生まれた国が違うがゆえ、育った環境もおのずと違う2人が国際結婚をして、仲良くいられる秘訣ってありますか?

それは、夫とも話していたんですけど……。そんな秘訣があったらこっちが知りたいくらい!(笑)

でも、たしか付き合ってすぐくらいだったと思うのですが、2人の間で約束ごとを決めたことがあったんですよ。「お互いの国の悪口は言わないようにしよう」って。

もちろん、言うべきところは言うべきだと思うのですが、「これだから日本人は!」「これだからドイツ人は!」というような、国でくくっていっしょくたにしたような批判はしないということですね。

とくに日本人はこのコミュニティに属している人はこうだとか、外国人はこうだとかカテゴライズすることが好きだと思うんです。

もちろんそのカテゴライズは、傾向を掴むには非常に役に立つのですが、行き過ぎると個人としてその人を見ることができないという弊害が起こってしまう気がします。

日本人にもいろんな性格の人がいますよね、それと一緒だと思います。ドイツ人だからこんな性格なはずだ、とかではなく個人としてどう接するか、ということが重要だと感じますね。

とりあえずビールさんの旦那様は、今回のインタビューの話を聞いて「そもそも他国と陸続きのドイツでは、外国人との結婚は日本ほど珍しいものではないので、日本のように国際結婚がトピックスに上がることがほとんどない」ということを言っていたそう。

日本人の私たちは、その話を聞いて「なんて国際的!」と思ってしまいがちですが、他の国の人と結婚することも、日本人同士で結婚することも、実はそんなに大きな違いはないのかも。

相手の育った環境や悪い部分も含めて、どこの国の人だから、ではなく相手を個人として認め合うことによって夫婦仲良くいられることはきっと万国共通なのですね!

今回インタビューした、とりあえずビールさんの『ゲルマン日和』は、ドイツ人夫ゲルマンさんや2人の息子さんとの日常を綴ったアメブロ人気漫画。

国際結婚をしていなくても「なんかわかる!」とクスッとしてしまう面白エピソードがいっぱいです!

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。