いじめは心に深い傷跡を残します。いじめを原因とする不登校や引きこもり、自殺に至るケースも後を絶ちません。

しかし、じつはこういった被害だけではありません。

イギリスの新しい研究では、子どもの頃に受けたいじめが、若年成人期の体重にも影響を及ぼす可能性があることがわかったのです!

いじめを受けると肥満になる可能性が高い

キングズ・カレッジ・ロンドンの研究チームは、イギリスとウェールズにおいて2,000人以上の子どもたち、1994年の出生から18歳までのデータを統合しました。

まずこの研究では、小学校または中等学校でいじめを受けた経験(一時的ないじめ)がある人は28%。両方でいじめを受けた経験(頻繁ないじめ)がある人が、13%であることが判明。

そして学校で頻繁にいじめられた経験がある人は、いじめを受けた経験がない人に比べて、18歳の時点で1.7倍肥満になる可能性が高かったのです。

またいじめを受けた人は、BMIとウエストヒップの比率も高い結果となりました。

研究者は、いじめによる被害が肥満と直結するとは断言できないとしつつも、この結果は、関連性があることを示しているとコメント。

研究者の一人であるジェシー・ボールドウィン氏は「いじめを防止することは人口の過体重の増加を減らすことができるだろう」とも話します。