「うちの子、予習も復習もしっかりするし、勉強している方だと思うのだけれど、成績はイマイチ...…」なんて、子どもの成績にお悩みのママは多いのではないでしょうか?

自分自身も学生時代成績が良い方ではなかったし、遺伝かなぁ、なんて諦めていませんか?

実は、子どもの成績は少しの工夫でぐんぐん伸ばすことができるのです。

今回は、受験Lab代表州崎真弘さんの著書『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』から、5分でできる、子どもの学力アップのために親が家庭でできる環境づくりを5つ紹介します。

1:「今日はどんなことを習った?」と聞いてみる

ひとつめは、家庭での学習前に「今日はどんなことを習った?」と聞いて、授業内容を思い出させるという習慣をつけることです。

「その日のことですから、聞いていれば頭のどこかに残っているはずです。すぐ答えることができたら、記憶としてインプットされたことになります。

必死に思い出そうとすることにより、混在している頭の中の記憶が整理され、より強固な記憶として子どものものとなります。」

出典(『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』 著・州崎真弘)

と、州崎さんが言うように、質問をして実際に口で説明させることによって、子どもの記憶の整理をすることができるのです。

また、この行動が習慣づくと、子どもの方も毎日この質問をされることをわかっているため、授業をおろそかに聞くようなことがなくなるのだそう。

勉強のことを聞かれて嫌がる素ぶりを見せた場合は、突然授業内容から攻めるのではなく、「今日は◯◯先生は何か面白い話をしてた?」など、授業に関する周辺情報の質問から攻めていくのもポイントです。

2:勉強の必要性を教えて目的意識を持たせる

「勉強のやり方以前に、“勉強の必要性”を親が教えておけば、子どもも目標を持ちやすくなります。そして、勉強に対する目的意識を持つことがモチベーション(やる気)につながるのだと、多くの子どもたちを見てきて強く感じます。」出典(『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』 著・州崎真弘)

州崎さん自身も、小さな頃にパイロットへの憧れを父親に話したところ、「パイロットになりたいなら算数ができないとダメだ」と言われ、それ以来数学は少々の困難があっても取り組むことが当たり前になっていったそう。

子ども自身が興味を持ったこと、将来なりたいと思っているものなども話から、「だったらこの勉強ができるようになっているといいよ」と、勉強することがなぜあなたにとって大事なのか?ということを話してみてください。

その際に「この時期までにこれをしておかないとダメ」というような矯正や脅しにつながる言い方は逆効果。大人からの強制的な目標は逆に子どものやる気を削いでしまいます。

何か興味を示した場合に「それにはこういう勉強をしないとね」の一言だけでOKなのだそう。

3:不要なテキストは捨ててしまおう

子どものために、評判が良い学習テキストなどをどんどん購入して与えてはいませんか? 実はこれが子どものやる気を失わせてしまっている原因かもしれません。

「勉強の軌道に乗っている子ならいいのですが、そうでない子からすると、それらを目にするだけでもしんどいのです。あまりの量に圧倒され、しまいには、やる気がどんどん失せていきます。」出典(『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』 著・州崎真弘)

親自身が大人になって忘れがちなことですが、基本的に子どもって勉強が嫌いですよね。そんな勉強嫌いな子に、嫌いなものをどんどん与えたところでやる気が起きるはずもありません。

そんな時は一度不要だと思われるテキストは捨てて、重要な核となるテキストに絞ってやるべきことに集中させましょう。

子ども自身も「まずはこれに取り組めばいい」と、ターゲットがはっきりし、勉強をするようになるのだとか。