朗読で描く海外名作シリーズ 音楽朗読劇「嵐が丘」稽古場より

2018年3月に演出・田尾下 哲にて上演され話題を呼んだ同シリーズの続編となる、朗読で描く海外名作シリーズ 音楽朗読劇「嵐が丘」。世界三大悲劇とされるエミリー・ブロンテの名作「嵐が丘」に各回4名、全11公演34名のキャストが挑む。上演に先駆け行われた稽古にて、キャスト4名からのコメントが届いた。

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ヒースクリフ役を演じる駒田航は、出演について「愛ゆえに狂人と化したヒースクリフ。普段朗読では善人寄りの役柄を任せていただくことが多い分、とても演じるのが楽しみです」とコメント。「いかに彼の歪んだ愛情を表現できるかが作品内容を大きく左右すると考えています。一生懸命時代感や心情を捉えつつ、その日その日のキャストの方々と新鮮な言葉を紡ぎたいと思っておりますので、楽しんでいってもらえたら幸いです」と意気込みを語った。

キャサリン/キャシーを演じるのは、高校生の頃から朗読が好きだったという村中知。「朗読は登場人物の感情も目線も動きも姿勢、全てを声だけで表現します。少ない音と己の声での表現は難易度高いと思います」とコメント。稽古をしてみて「課題は山積み」とするが、稽古場の空気にやる気が増幅したといい、「役者が音楽にのせて声のみで表現す『嵐が丘』。演劇や映像作品のように鮮明に世界を感じていただけたら、役者冥利に尽きます。嵐が丘に皆さんを招き入れられるよう精一杯努めます」と公演への意気込みを語った。

ヒンドリー、ヘアトン、リントンの3役を演じる新田杏樹は、実際の稽古の感想として3役を演じ分ける難しさを感じたといい、「僕が演じるヘアトンとリントンのセリフが、同じ場面で結構早いテンポで入り乱れている部分がありまして…声優ならではだなぁと、我ながら思いました(笑)演じ分けをしっかりはっきり分かりやすくして、お客様に違和感なく届けられるように頑張りたいと思います」とコメント。声の違い、セリフや役の解釈の違いでガラッと作品の雰囲気が変わってくるのかなと思う、と作品へ真摯に向き合う姿を見せた。

ヒースクリフ、またエドガー/ロックウッドの2パターンでの出演をする中澤まさともは、「古典文学の作品世界へ行き、生きることが出来る。その中でも特殊な作品として伝え聞いていた「嵐が丘」に出演できるということは、誉高く思います。素直に楽しみでいました」と出演への喜びを語る。また各公演回ごとにキャストが変わる今作について「ロックウッド氏の立ち居振る舞いは、キャストによって大いに変わるはずで楽しんでいただけると思います。どの空間でも発見することが多く面白さと難しさ共に味わって充実しています」と稽古への手ごたえを話した。

公演は2月17日(月)から2月24日(月・祝)まで東京・TOKYO FMホールにて。チケットぴあでは各公演回前日までチケット発売中。