神田沙也加 神田沙也加

日本でも大ヒットした同名映画が原作のミュージカル『キューティ・ブロンド』が来年3月に上演される。日本では今回が初演となる本作は、ミュージカルとしてもブロードウェイでトニー賞7 部門ノミネート、ウエストエンドではオリヴィエ賞3部門受賞した超人気作。その主人公で、恋もお洒落も全力投球な女子大生・エルを演じる神田沙也加に話を聞いた。

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「ニューヨークでミュージカルを観ていたので、やっと日本に来るんだって嬉しさがあります。それに今でもこの映画が一番好きっていう女の子が多いので『エルやるんですね』ってすごく言ってくれて。嬉しかったです」と出演の喜びを語る神田。自身が演じるエルの魅力について「絶対的ヒロインの可愛らしさと説得力を持ちつつ、何をやってもいろんな意味で人の心をキャッチする素質を持っている人だと思います」

“歩くバービー”と言われるエル。「お衣裳もすごく楽しみ! ビジュアルにはかなり力をいれて作るんじゃないかなと思います。最初にカツラ合わせをしたときに、『キューティ・ブロンド』というタイトルなので、演出の上田(一豪)さんをはじめ、みんなブロンドの色味にすごくこだわっていたんですよ。やっぱりエルは舞台上に出てきたときに特別なブロンドでなくてはいけないから、と」

原作の映画は「何度も観てますが、さらにここからすごい回数を観ると思います。私は、元々キャラクターのイメージが皆さんの頭に強くある場合は、それを完コピすることに価値を感じるタイプなので。仕草とか目の動き方とかそこまで完コピするために、めちゃくちゃ観ると思いますね」

コメディ要素の強い本作。日本での上演については「日本人の風貌で日本語でやったときに、テンションをどこまでキープできるかなっていうのが課題だと思っています。コメディ要素を“落ち着かせる”という方法を取らずにどこまでスライドできるかというのが、かなり勝負どころではないかと」。そのためにはプライベートも作品に捧げるという。「やっぱり日本人でもあるし、役柄のテンションと温度感にギャップを感じると思うんですよ。そのギャップを常に埋めておくにはどういう生活を送ったらいいかなっていうことは考えてます。だからちょっとピンクの服は買っておこうと思って(笑)」

「かわいいもの好きな女子はもちろんですし、実力ある諸先輩方がいらっしゃいますからミュージカル好きさんにもぜひ観に来ていただきたいです。入口広くお待ちしています!」(神田)

公演は3月21日(火)から4月3日(月)まで東京・日比谷・シアタークリエにて。その後、全国7か所を巡演。チケットぴあでは12月3日(土)よりプレイガイド最速先行を受付開始。

取材・文:中川實穗