スーパーマーケットのパンと言えば、パンコーナーにずらり並んだ食パン。その周辺に菓子パン、バゲット、クロワッサンなどが袋に入った状態で陳列されていて、お気に入りがあれば別だが、そうでない場合は決定打に欠けるラインナップ、というのが正直な感想。

そんな中、今回「イトーヨーカドー」のクロワッサンとバゲットが変わったという話を聞きました。それが、なんと!神戸屋との共同開発だというのだから、パンマニアとしては食べる前から期待値がかなり上がってしまった。

しかし、下手な先入観は良くないですからね。今回はフラットな気持ちで、パン作りの現場である「神戸屋」サテライト木場工場へ、バゲットの製作現場の見学に行ってきました!

工場のイメージが覆る! ここまで手作りだったとは

撮影:tama

パン工場見学なんて小学生以来で、遠足前のようにワクワクしながら伺ったのですが、イメージしていた工場と違うことに衝撃!

大きなオーブンにベルトコンベアーで機械的に大量生産されているものだと思い込んでいたのですが、「神戸屋」サテライト木場工場は、いたるところでスタッフの方が手作業でパンを製造していています。

こんなに人の手に頼っていてスーパーマーケットに搬入するほど大量に作れるのか?とこちらが心配になってしまうほど(笑)。リテールベーカリー(街のパン屋さん)に近い作り方で規模が大きくなった感じ。

パンの出来を左右する「粉」

パンの中でもバゲットなどに代表されるリーンなパンが好きな私。これは色々なパンを食べてきて感じることなのだけれど、パンは材料の中でも、酵母と粉によって大きな変化を生みます。

とりわけ粉は、一見どれも同じように見えても、たんぱく質量や灰分などによって、食感や味わいにも違いがでるのです。

なぜに、こんなに粉について熱く語るかというと、実は、私、粉ヲタクと言って良いほど粉のことを知るのが好き。

自分でパン作りをするときも粉にはこだわるし、パン屋さんめぐりをする際もお店の粉袋を見るのが趣味といえるくらい毎回チェックしているので、今回の見学時にもさりげなく粉袋チェック! 多分、担当者の方もいろいろ粉について聞いてくるなーと思っていたはず(笑)。

今回のバゲットについては、粉はフランス産小麦も使用していて、フランスでも使用されることが多い酵母、ルヴァン種をブレンド、ストレート法で低温長時間発酵をしているとのことです。