怒らないための習慣で、脳の使い方のクセを変えていく

では実際の生活の中で、怒らないようにするコツは? 一例を教えていただきました。

●その場を離れる
怒りのスイッチが入る前に、その場を立って離れる。

●呼吸を整える
1から10までゆっくり数えながら、呼吸を整える。ふとんや床の上で大の字になる。
(怒るためには呼吸を早くしないといけない。逆に、呼吸をゆっくりし、体がゆるんだ状態になると怒ることができない)

●じっくり話を聞く
聞き役に回る。聞いている方が怒るチャンスが少ない。
(将棋を指したり、囲碁をしているときの状態が、一番効率が高い脳の使い方)

●怒らない人や尊敬する人を思い出す
怒りそうになったときに、その人のことを思い出し、「あの人だったらこうする」と真似をする。

●相手のいいところを3つ書いておく
怒りやすい相手でも「いいところがある」と思いながら話すと、怒りが半減。怒りがやわらかく伝わる。

●「感情」ではなく「勘定」で考える
一度怒ってしまうと、覚めるのに1時間かかる。ここで怒ったら損をする、と考える。
(脳がよく働き、すっきりしたときにものごとを進める方が効率がよい)

ポジティブに考える
怒りたくなる場面で、いい方に転換してとるようにする。

こうした「怒らないための習慣」で、ぜひ脳の使い方のクセを変えていってみてください。

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。