小川高廣(東芝ブレイブルーパス) (C)F.SANO 小川高廣(東芝ブレイブルーパス) (C)F.SANO

東芝がおかしい。昨季準優勝、『トップリーグ』最多となる優勝5回を誇る名門が、4勝6敗・勝点22で中位の8位に甘んじている。

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1か月の中断期間ウインドウマンスでは、接点での激しいコンタクトで優位に立つ強さを取り戻すために、鹿児島合宿で強度の高い練習に明け暮れた。だが、しかし、満を持して臨んだ『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』第10節・コカ・コーラ戦でも敗戦を喫したのだ。今季1勝しか挙げられず、残留争いを強いられているコカ・コーラに、だ。東芝はコカ・コーラの規律あるディフェンスを崩し切れず、ボールを動かすアタックに粘り強く対応することもできなかった。しかも、勝ち慣れていないコカ・コーラが勝利を意識し、試合終盤守りに入るなど、逆転のチャンスがありながら、17-22と届かなかったのだ。

それでも、冨岡鉄平ヘッドコーチは「今までにないくらい充実したキャンプができた。後半戦に向けていい準備はできたので、今後証明していきたい」と前向きにとらえる。さらに後半戦の戦いを「プライドを取り戻す戦い」と位置付けた。

第11節で対峙するのは神戸製鋼である。『トップリーグ』初代王者は中断前のNEC戦は24-38とまさかの黒星を付けられたが、前節は宗像サニックスから10トライを奪い60-21と大勝した。これで8勝2敗・勝点38、V3王者・パナソニックに勝点で並ぶ4位につける。第12節にヤマハ発動機、最終節にサントリーという全勝を守る2強との直接対決を残す神戸製鋼はまだ逆転優勝を諦めていない。急逝した平尾誠二GMへ恩返しをするためにも、タイトル奪還を選手たちは誓う。

試合登録メンバーは以下の通り。
【神戸製鋼】
1山崎基生、2金井健雄、3山下裕史、4中島ヴァカウタ イシレリ、5アンドリース・ベッカー、6安井龍太、7橋本大輝、8谷口到、9アンドリュー・エリス、10山中亮平、11今村雄太、12トニシオ・バイフ、13林真太郎、14アンダーソン フレイザー、15正面健司、16木津武士、17平島久照、18中川昌彦、19伊藤鐘史、20西林宏祐、21梁正秋、22イーリ ニコラス、23コディ・レイ

【東芝】
1三上正貴、2森太志、3浅原拓真、4梶川喬介、5小瀧尚弘、6リアム・メッサム、7山本紘史、8リーチ マイケル、9小川高廣、10田村熙、11大島脩平、12増田慶介、13渡邊太生、14コーリー・ジェーン、15コンラッド・バンワイク、16知念雄、17村山廉、18田中圭一、19松田圭祐、20マルジーン・イラウア、21藤井淳、22松延泰樹、23松岡久善

『トップリーグ』第11節・神戸製鋼×東芝は12月11日(日)・ノエビアスタジアム神戸にてキックオフ。チケット発売中。