激しいナンバーが続いてきたが、ここでメロディアスな曲調の「BLIND DAYS」へ。Gu.樹が切なくギターをうねらせる。

THE BLACK SWAN 樹 /撮影・スズキメグミ

中間セッション「HOLLOW TRIP」は不気味な低音がフロアを震わせる。RENAはよろよろとステージをさまよい、うめき声を上げるパフォーマンスを見せた。

そのミステリアスな余韻を残したまま「[S]TRIPPER」という完璧に世界観を保った流れに、思わず生唾を飲んだオーディエンスもいたことだろう。VAPEの煙をくゆらせながら、ねっとりと歌い上げる儿は色気たっぷりだ。

THE BLAC SWAN RENA /撮影・スズキメグミ
THE BLACK SWAN 儿 /撮影・スズキメグミ

さらに「欠落の欠片」では、マイクコードを首に巻き付けて首吊りパフォーマンスを行うなど、儿の表現力が炸裂。「いつまでも……」と嗚咽を交えながら倒れる姿は音楽という枠を越え、演劇の舞台のようにも感じられた。

THE BLACK SWAN 儿 /撮影・スズキメグミ

しっとりとしたピアノのイントロで始まった「失い」。曲が進むにつれて安定したドラムの存在感が増してくる。

ぐいぐいと盛り上がってくる間奏では樹、Gu.誠、RENAも前に出てきてヘドバンをかましまくった。

THE BLAC SWAN 煉 /撮影・スズキメグミ
THE BLACK SWAN 樹 /撮影・スズキメグミ

メンバーが体と顔を黒く塗った独特なMVが流れた「PERSONA」。ステージ上のメンバーの姿とMVが重なり合うような不思議な感覚に陥った。そして、誠が妖艶にアコギを演奏した「OUSIA」。美しい指遣いから奏でられる音色にはっとする。

THE BLACK SWAN 誠 /撮影・スズキメグミ
THE BLACK SWAN RENA /撮影・スズキメグミ