レアル・マドリードが日本の地で、公式戦連続無敗記録を37試合に伸ばす。銀河系軍団を束ねるジネディーヌ・ジダン監督は「どの大会でも勝つことがマドリードの宿命。『欧州チャンピオンズリーグ』を勝ったからここに来た。自分たちにとっても、この大会のトロフィーはとても重要。全力で勝つ」と必勝を期す。

FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2016 準決勝 チケット情報

指揮官の本気度を裏付ける采配が、来日直前の12月10日に行われた『リーガ・エスパニョーラ』第15節・デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦で見られた。ジダン監督は約3週間で7試合を戦う過密日程の中、3トップを担うクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマをベンチ外、最終ラインに名を連ねるラファエル・ヴァラン、ダニエル・カルバハルをベンチに温存するなど、日本での決戦に向けて主力を休ませたのだ。試合は下位に低迷するデポルティーボに苦戦するも、後半アディショナルタイムにCBセルヒオ・ラモスがコーナーキックを頭でねじ込み、3-2で劇的勝利。2位・バルセロナに勝点6差をキープしたまま、首位に立っている。

11年ぶりに来日を果たした翌日には、朗報も入った。C・ロナウドが4度目のバロンドール受賞を果たしたのだ。シーズン序盤はケガもあり、ゴールから遠ざかっていたが、ここ最近はリーガ出場5試合で8ゴールと本調子となりつつある。スペインで、欧州で、驚異的なゴール数を積み重ねるC・ロナウドが日本でも、世界一のプレイヤーたる所以を見せ付けるだろう。

銀河系軍団に挑むクラブ・アメリカ(メキシコ)としては、日本で1試合消化したコンディションのアドバンテージを生かし、何とか後半勝負に持ち込みたいところ。

もうひとつの準決勝ではJリーグ王者・鹿島アントラーズが南米王者・アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)に挑む。鹿島も準々決勝・マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)で見せたように、前半に主導権を握られ圧倒されようが、我慢強く戦い、後半勝負に持ち込み、日本勢初の決勝進出を達成したい。2試合連続で途中出場だったFW金崎夢生のケガも回復しつつあるのは、明るいニュースだ。

『FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2016』準決勝は、12月14日(水)・市立吹田サッカースタジアムにてアトレティコ・ナシオナル×鹿島アントラーズ、翌15日(木)・横浜国際総合競技場にてレアル・マドリード×クラブ・アメリカがキックオフ。吹田スタジアムでは同日に全北現代モータース(韓国)×マメロディ・サンダウンズの5位決定戦も開催。準決勝のチケットは両日とも発売中。12月18日(日)・横浜国際総合競技場での決勝&3位決定戦のチケットは予定枚数終了。