年末年始を前に、ハイエンドスマホ「Mate 9」など、一挙に3製品を発売する

「格安SIM」と呼ばれるMVNOの浸透とともに、存在感が高まっているSIMフリースマートフォン。当初は「格安スマホ」とも呼ばれ、そこそこのスペックの製品が多かったが、最近は、ダブルレンズカメラなど、最新技術を搭載したハイエンドモデルが増え、売れ筋はミドルクラスからハイエンドへと移っている。

家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、SIMフリースマホは、ファーウェイとASUSの上位2社が突出し、富士通など、3位以下はだいぶ引き離されている状況。「HUAWEI P9/P9 lite」発売以降の今年6月~10月は、ファーウェイが5か月連続で月間メーカー別販売台数1位を獲得した。11月も、1位とはわずか0.7ポイント差の2位。トップシェア獲得の原動力である「HUAWEI P9 lite」は、2016年を代表するヒット商品の一つだ。

ファーウェイは、SIMフリーのLTE対応モデルを含むAndroidタブレットでも2割を超える高いシェアを獲得。ASUSと競いながら、魅了的な製品を続々と投入している。

デジタル製品が年間で最も多く売れる年末年始を目前に控え、ファーウェイは一挙に3製品を発表。スマートウォッチ「HUAWEI FIT」とタブレット端末「HUAWEI MediaPad M3」、Leicaと共同開発した第2世代ダブルレンズカメラを搭載した大画面ハイエンドスマホ「HUAWEI Mate 9」を12月16日に発売する。今回は、この3機種について、それぞれ特徴を紹介しよう。

大画面5.9インチ・第2世代Leicaのダブルレンズ搭載「HUAWEI Mate 9」

まずは、注目度No.1のスマホから。「HUAWEI Mate 9」は、CPUに、パフォーマンスと電力効率がアップした最新の「Kirin960」を採用し、64GBのストレージ、2日以上連続で使える4000mAhの大容量バッテリを搭載したハイスペックモデルだ。わずか20分の充電で、1日フルに使える急速充電にも対応する。

画面サイズは、今年6月に発売した「HUAWEI P9」より大きい5.9インチ。ただ、縁のほとんどない、いわゆる狭額縁デザインなので、横幅は5インチ台とほぼ同等の78.9mmに収まっている。カラーは、シャンパンゴールドとムーンライトシルバーの2色。税別の実勢価格は6万800円。ファーウェイ・オンラインストアのほか、家電量販店、イオンモバイル、エキサイトモバイル、DMM mobile 、楽天モバイルで販売する。

最大の特徴は、「第2世代」と位置づける、Leicaと共同開発したダブルレンズカメラ。カラー1200万画素、モノクロ2000万画素の2つのセンサを組み合わせ、より深くディティールを捉え、きめ細かい描写が可能だという。撮影後にフォーカスを変え、簡単に背景にボカシ効果をつけられる「ワイドアパーチャ」や望遠ズーム撮影など、ダブルレンズの特性を生かしたさまざまな撮影も楽しめる。

4K動画の撮影や光学手ぶれ補正、進化した4-1n-1ハイブリット・オートフォーカスにも新たに対応。動画は、高画質を保ったままファイルサイズを圧縮するH.265技術を採用し、データ容量を従来より最大50%圧縮した。細かな強化点としては、これまで静止画のみだったワイドアパーチャモードでも動画を撮れるようになった。

一風変わったウリは、ストレージのデフラグ機能と機械学習アルゴリズム、さらにAndroid 7.0をベースに開発した独自UI「EMUI 5.0」によって「使い続けても処理速度が遅くならないこと」。独自UI「EMUI 5.0」は、新たにアプリをインストールすることなく、起動画面からQRコードリーダーをすぐに立ち上げられるなど、Androidをより便利にカスタマイズしたもので、販売中の「P9/P9 lite」などでも利用可能だ。購入後90日間の画面破損保証もつく。この二つは、同じ端末を長く使い続けたい人や、iPhoneからAndroidへの乗り換えを考えている人には、ぐっと来るアピールだろう。

また、デュアルSIMスロット(Nano-SIMスロット×2)を搭載し、ファーウェイ製品では初めて、LTE/3G同時待受けが可能な「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」に対応する。待望のDSDSにも対応し、処理速度が大幅に向上した「HUAWEI Mate 9」は、まさに現時点の最強フラグシップ機だ。

スポーティーなデザインのスポーツリストバンド「HUAWEI FIT」

続いて、トレーニングの記録、歩数や心拍数の計測、睡眠状態のモニタリングなどの活動量計機能を備えた腕時計型ウェアラブル端末「HUAWEI FIT」を紹介しよう。5ATM(5気圧)の防水に対応し、スイミングやサーフィン、フィットネス、ランニング、就寝中など、幅広いシーンで利用できる。

スマホと連携して着信やメールの通知を受けたり、長時間座りっぱなしの際にアラートを出したり、スマートウォッチの定番機能も備える。バッテリ駆動時間は、わずか1.5時間の充電で連続使用時間6日間と長く、電話の待ち受けだけなら最大30日持つという。デザインは「HUAWEI WATCH」よりカジュアルで、リストバンドのカラーはブラックとオレンジの2色。税別の実勢価格は1万5800円。

タブレットは高解像度・高音質のハイグレードが定番に

Androidタブレットのハイエンドモデルは、各社とも、画質と音質の強化に力を入れている。自宅用にはWi-Fiモデル、スマホ代わりや、ストリーミング配信の動画再生など、用途に特化したサブ端末にはLTE対応モデルがおすすめだ。

2015年9月発売の8インチタブレット「MediaPad M2 8.0」を強化した「MediaPad M3」は、解像度2560×1600、広色域85%、コントラスト比1500:1のIPS液晶ディスプレイ、コントラストと鮮明さを改善し、目で見たままに鮮やかに表示する独自の画像最適化技術「ClariVu- Super Resolution」、世界有数のオーディオ企業・harman/kardonとコラボレーションしたステレオスピーカー、5100mAhの大容量バッテリ、高速・高感度の指紋認証センサなどを搭載。Hi-Fi Audioを搭載したWQXGAタブレットであり、CDの約6倍、レコーディングスタジオ水準の192Khz/24-bitのサンプルレートを実現し、「究極の音」を楽しめるという。

エッジ部分に3次元ダイヤモンドカットを施すなど、細部までこだわったエレガントなデザインで、8.4インチの大画面ながら、幅約124.2mm、最薄部約4.6mmとコンパクト。重さも約310gと軽量だ。カラーは2色で、32GBのストレージを搭載したスタンダードモデルはシルバー、64GBのストレージを搭載し、AKGのイヤホンと専用カバーが付属するプレミアムモデルはゴールド。

税別の実勢価格は、シルバーのWi-Fiモデルが3万1980円、SIMフリーのLTE対応モデルが3万7800円。LTE対応のゴールドは4万2800円。

ますます進化するスマートデバイス

スマホもスマートウォッチもタブレットも、ハイエンドモデルがリーズナブルになり、特にタブレットは、音質や画質が飛躍的に向上した。数年前の機種や、販売中の廉価モデルと比べると、明らかに違いがわかる、レスポンスの速さや美しい仕上げに驚くだろう。今後も続々と登場すると思われるファーウェイの新モデルが楽しみだ。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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