退場間際に報道陣の声掛けに応じるベッキー

 コミュニケーションアプリ「LINE」の年末年始キャンペーン発表会が15日、東京都内で行われ、ゲストとしてタレントのベッキーが登壇した。

 今年1月に発覚したロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音との不倫騒動を受け、一時は活動休止していたベッキーだが、在京キー局の新番組にレギュラー出演することが決定するなど、活動も徐々に再開。今回はナレーション起用という形で、過去に出演した「LINE」のCMに5年ぶりに登場することとなった。

 この日、深緑のドレス姿で登場したベッキーは「今日はありがとうございます。ちょっと緊張しています」とあいさつ。壇上の関係者に「(私は)因縁があると言われていますが(起用して)大丈夫ですか?」と自虐気味に語る一幕もあった。

 これが、復帰後初のテレビCMとなるベッキーは、今回の起用を「すごく驚きました。このタイミングで私に…?とただただ驚きました」と述懐。それでも、背中を押してくれたものは、「(LINE側の)『応援しています』というお気持ちがうれしかったのと、(私の)“出させていただきたい”という思いでした」と明かし「たくさんご迷惑をお掛けしたはずなのに、それでもお話をいただけたというのが本当にありがたくて…」と感謝の言葉を重ねた。

 不倫騒動当時、川谷との「LINE」でのやりとりが「週刊文春」に掲載され話題を呼んだベッキー。今回のCMは「お年玉つき年賀スタンプ」の販売をPRするものだが、「現在ベッキーさんはLINEを使っている?」と尋ねられると、「ちょっと前に再インストールさせていただきました」と報告。その生々しいコメントに、「ちょっと、(報道陣が)ザワザワとしました?」と苦笑いを浮かべた。

 LINEの使用状況については「いまはまだ、家族とやり取りをしている感じなのですが、年末やお正月に向けて他の方々ともつながれたらいいな」とベッキー。あらためて2016年を「今年は一度、立ち止まる機会になりました。自分自身を見つめ直しました。お仕事をいただけるということがどれだけ大きいことなのかも分かりましたし、多くの方々に支えていただいたなと感じる1年でした」と振り返ると、「同時に自分の未熟さも分かりました」と続けた。

 来年についても「支えて下さった皆さまに恩返しできる1年にできたら。あとは初心が取り戻せたので、本当にお仕事をたくさん頑張らせていただきたいです。真っすぐな心を持って日々をしっかり積み重ねたいと思います」と真摯(しんし)に語った。

 退場間際に、駆け寄った報道陣から「(今後)LINEの流出の心配は?」と聞かれると、「ないと思います」と笑顔で答え、会場を後にした。

 新CMは大みそかと元旦の2日間限定で放映。