“ルドルフ”集合スペシャルイベントより “ルドルフ”集合スペシャルイベントより

現在帝国劇場で上演されているミュージカル『エリザベート』、そして7月に上演されるミュージカル『ルドルフ』。ともに栄華を誇ったオーストリア・ハプスブルク家の晩期を舞台にした作品であり、『ルドルフ』の主役である皇太子ルドルフは、『エリザベート』では主人公エリザベートの息子として登場している。今年、この2作品が連続上演されるにあたり、6月20日、同所にて「“ルドルフ”集合スペシャルイベント」と題したイベントが行われた。登場したのは、『ルドルフ』からは主演の井上芳雄、『エリザベート』からはルドルフをトリプルキャストで演じている大野拓朗、平方元基、古川雄大。

『ルドルフ』チケット情報

イベントでは、まず井上が『ルドルフ』の魅力をアピール。2008年に日本で初演、その時も井上が主演しているが、今回は演出が一新されることから「再演ですが中身はまったくの新作。台本も変わりましたし、話がもっとわかりやすくなっている。(演出の)デヴィッド・ルヴォーが言うには今回のテーマはセクシャリティで、そこも前回と大きく違います。僕もそろそろ色気を出してもいいかなと思っていて(笑)、それが日々引き出されています」と話した。また劇中のアイススケートのシーンに苦労している話などを笑いを交えて話し、客席からも大きな笑い声が起こっていた。

その後、『エリザベート』でルドルフを演じている3名が登場。井上も同役でデビューしていることから、オーディション時の思い出や、舞台での失敗談などに花が咲く。平方が自分は暑がりだと言い、稽古場でも大汗をかいていたら「芳雄さんよりは大丈夫だよ」と言われたという話などが飛び出し、和気藹々と充実したトークを展開した。

最後に「毎日、観客の皆さまのパワーでここまで走ってこれた。1回1回確実に成長できるよう、一秒たりとも気を抜かず頑張りたい」(大野)、「帝国劇場でいっぱいパワーを蓄えて、博多・名古屋・大阪と走り抜けたい」(平方)、「もっと掘り下げて、どんどんルドルフに近づけていけたら」(古川)、と挨拶。そして井上が「3人がそれぞれ必死に『エリザベート』という作品のルドルフをやっているんだなと思って、僕も嬉しい。僕たちもルヴォーのもと、僕のミュージカル観が全部変わるような衝撃的な稽古をやっています。皆さんが今まで観たものとは全然違うミュージカルを来月、お見せできると思います。今は『エリザベート』を通して、来月は僕たちの『ルドルフ』で、彼について一緒に体験しに来ていただければ」と話した。

『ルドルフ』は7月5日(木)から29日(日)まで、東京・帝国劇場にて上演。チケットは発売中。『エリザベート』は6月27日(水)まで同所にて東京公演を行ったのち、7月5日(木)から26日(木)に福岡・博多座、8月3日(金)から26日(日)に愛知・中日劇場、9月1日(土)から28日(金)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。