――他の皆さんの好きな音楽、ルーツも聞かせてください。

奏多:学生の頃からバンドはやってるんですけど、その頃はHawaiian6さんみたいなメロコアをやっていて、そのあとヴィジュアル系にハマったんです。SOPHIAさんが大好きですね。

ぞんびには去年の夏に加入したんですけど、やっぱり僕もメロディがしっかりしたバンドが好きなので、そこでうまくハマったという感じですね。

ぞんび・翔(G)

――加入の経緯は?

奏多:ミドリくんに誘われて……という感じです。その前はキラキラ系のバンドをやっていたので、戸惑いはありましたが、歌がしっかりしてるバンドというのが決め手になりました。

――ありがとうございます。

翔:僕はGLAYさんがきっかけでバンドを始めました。お母さんがGLAYさんのファンだったんで、一緒にライブに行ったりしていました。

その一方で暗い雰囲気のものやアンダーグラウンドの世界が好きだったので、ぞんびは僕のイメージに合ってるなと思います。

――暗い雰囲気のもの、例えば映画や音楽でいうと?

翔:映画でいうと『イレイザー・ヘッド』みたいな世界観が好きです。

奏多:あと『SAW』も好きだよね。

翔:メロディの立っている曲が好きなんです。やっぱり僕も両親の車の中で音楽を聴くことが多かったんですけど、サザンオールスターズさんやイーグルスさんが流れていたので。

ぞんび・青井ミドリ(B)

――マニアックなものとメジャーなものを両立しているということですね。

REIKA:僕はL’Arc~en~Cielさんのライブを観たのが、バンドを始めたきっかけなんですけど、その後地元のバンドの先輩からSlipknotさんを教えてもらって、海外のメタルに興味を持って……という感じです。

“ベスト的アルバム”『ぼくらはみんな死んでいる。』

――1月4日発売の1stアルバム『ぼくらはみんな死んでいる。』ですが、いただいた資料には「ベスト的アルバム」とあるのですが、こちらはどういう意味なのでしょうか?

ミドリ:あはは。ベストアルバムではないのですが、入り口、入門編的な意味を込めて「ベスト的」です。そう書いてあったほうが、「ベスト的な内容なら買ってみようかな」と思ってくれるかもしれない。初回限定盤Aは1,500円なんです。iTunesで買うよりも1曲の値段は安いと思います。

――通常盤も2,000円とお求めやすくなってますね。

奏多:知らない人にも手にとってほしいと思ってこの値段にしました。これを聴いてライブに来てもらえれば、楽しめるんじゃないかなと思います。ライブでやる曲ばかり入っています。

――ちなみにこの『ぼくらはみんな死んでいる。』というタイトルは?

ミドリ:ちょっとパロディっぽいタイトルがいいなと思ってつけました。

――リリースの後には2月から、ぞんび ワンマンツアー2017~全国完全感染~ 「ぼくらはみんな死んでいる。」が始まりますね。全国10箇所、ファイナルはTSUTAYA O-WESTになります。この規模のツアーも初めてですか?

奏多:そうですね。四国はまだイベントでも行ったことのない土地ですし。福岡も一回しかいったことないけどワンマンをやるという。

――その分、待ってる人もいるのでは。

奏多:感染者(ぞんびのファンの名称)の人から「待ってました」っていう声もあって、嬉しいです。
全国を回って満を持してファイナルを迎える流れにしたいですね。

ミドリ:2016年のワンマンライブは、ありがたいことに殆どがソールドアウトでした。なので2017年はもう少し大きな挑戦をしたいと思います。