『謎解きはディナーのあとで』の出演者 左からDAIGO、西山茉希、ウエンツ瑛士 『謎解きはディナーのあとで』の出演者 左からDAIGO、西山茉希、ウエンツ瑛士

既刊の1・2巻を合わせて275万部を売り上げ、昨年はドラマ化もされて話題となった東川篤哉の人気推理小説シリーズ『謎解きはディナーのあとで』。財閥のお嬢様で新人刑事の宝生麗子と、彼女に仕える身でありながら麗子に毒舌でアドバイスする執事・影山のコンビが活躍するユーモア・ミステリーだ。その待望の舞台化が今夏、DAIGO、西山茉希、ウエンツ瑛士という布陣で実現。この3人を迎えての製作発表が、6月21日に都内で行われた。

『謎解きはディナーのあとで』公演情報

3人はそれぞれの役柄に合わせた扮装で登場。舞台は2年ぶり2回目となる影山役のDAIGOは、「自分は普段ドMなので、ドSの影山とは正反対。でもこれから稽古を通して共通点を見つけていきたい」とDAIGO節を披露しながら意気込みを語った。そして麗子役の西山は今回が初舞台。「私もドMですが、根っこに強い部分もあって、夢を追いかけて頑張っているところは麗子と似ているかも」と、役との共通点を披露。続けて、「お芝居の経験は少ないですし、今は不安とプレッシャーで一杯。でもおふたりになじませてもらって、楽しめるようになりたいです」と素直な気持ちを語った。またウエンツ演じる風祭警部は、こちらも自動車会社の御曹司。だが成金趣味で、麗子の身元を知らずに食事に誘っては嫌がられている人物だ。「すぐに調子に乗るところが、風祭と自分は似てますね」とウエンツは笑いながらも、「舞台ですから、(この3人で)作る空気を感じられるものにしたい」と、蜷川幸雄演出も経験した舞台の“先輩”らしい言葉を口にした。

西山が「意識をオープンにして稽古に向かい合いたい」と真剣な表情を見せたのに対し、「(最近舞台に出た)小池徹平さんに聞いたら、『皆と仲良くなれば大丈夫!』って言われました」と、とぼけた表情のDAIGO。それにはすかさずウエンツが「ちょっと待って!」と突っ込むひと幕も。「稽古中は言いたいことを言い合うほうが、チームワークがよくなるんです。(稽古場の空気が)締まるから、主役からキレてみれば?」とのウエンツに、「キレるタイミングが分からないので、メールをください」と戸惑うDAIGOと、早くも息の合ったところを見せたふたり。「“SSS”、つまり“最高にSな執事”をお見せします!」と気を取り直すDAIGOに今度は西山が吹き出すなど、終始笑いが絶えないキャスト陣。本番への期待が高まる会見となった。

東京・天王洲 銀河劇場にて8月31日(金)から9月9日(日)まで上演。なおチケットぴあでは、7月1日(日)の一般発売に先がけ、6月23日(土)11:00から28日(木)11:00までインターネット先行抽選・プレリザーブを受付。

取材・文:佐藤さくら