同書では、ある研究結果が紹介されています。イギリスのバーミンガム大学での研究です。同大学の研究グループが、ランチタイムにウォーキングを取り入れる研究を行いました。最初の10週間はインストラクターの指導のもと、30分間のウォーキングを実施。その後は、参加者の自主性にまかせました。そして、16週間後に健康面をチェック。

するとどうでしょう、「精神的な幸福度や身体の状態、たとえば血管年齢もウォーキングを始める前に改善された」と、精神面にも身体面にも良いことがわかったのです。

ランチウォーキングを取り入れることで、身体の状態が向上したのです。これは参考にしてみたい結果ですよね。確かにお弁当は、財布や身体に優しいもの。しかし、食べた後もそのまま座ったままでは、リフレッシュする機会や、運動をする機会を損失してしまいます。

筆者は外食に出ることが多いのですが(栄養を考えたメニューを意識しています)、往復20~30分ほど歩きます。街中をゆっくり歩きながら、目当てのお店を探すのです。すると、道中に看板や広告を見て世の中のトレンドが把握できたり、本屋に立ち寄ったりと、新たな情報をキャッチすることができます。メリハリがあるから午後からの仕事にも集中して対峙することができるのです。ランチ時に意識的に歩くことは、幸福度向上に繫がると言えるでしょう。

お弁当派の方でも、食事後にドリンクを買いにでかけたりするなど、ウォーキングの機会を取り入れてみてはいかがでしょうか。