多忙な先輩ワーママも活用している“超高効率スキンシップ術”

光畑:おっぱい、です。

私も3人の子どもを働きながら育ててきました。その経験から言っても、働くママは、とにかくいそがしい!まさに目の回るような毎日です。

そんななかで、おっぱいはスキンシップのための、究極の「時短」ツールなのです。時短だなんて言うと眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、だってワーキングママって、本当にいそがしいんですよ(笑)。

インタビューの第2回(記事『ママを追いつめる“母乳プレッシャー”、知って欲しい母乳の本当のメリット』)でもお話ししましたが、子どもが泣いた時も抱っこであやしたりすると時間もかかって、イライラしちゃったりするじゃないですか。その点、おっぱいなら子どももすぐに泣き止みますし、授乳中に分泌されるオキシトシンというホルモンは、ママに癒しまで与えてくれる。

子どもとのコミュニケーションにはいろいろな方法がありますが、短い時間で濃密なスキンシップが取れて、その効果にしても所要時間にしても、おっぱいの効率の良さはトップクラス。

さらに仕事でたまったストレスまでまとめて癒やしてくれるんですから、働くママにとって、いえワーキングママに限らず日々やることが山積みのすべてのママたちにとって、こんなにありがたいものはないのではないでしょうか。

――そうはいっても、周りに復職後、保育園や幼稚園に子どもを預けて母乳育児を続けている人がおらず、どうやって続けたらいいのかイメージできないのですが。

光畑:ううーん、それは残念なことですね。

「続けられる」ということ、また「続けることにメリットがある」ということが、ママはもちろん、ママをサポートする人たちにも伝わっていないのが現実なのかもしれませんね。

モーハウスの公式サイトでは「働く母乳対談」と称して、母乳育児をしながら活躍するママと私の対談企画をシリーズ化しているのですが、超多忙なママって実は、仕事に復帰しても母乳育児を続ける派が多いんですよ。

意外に思われるかもしれませんが、日々仕事に追われているお医者さんや助産師さん、マスコミ関係者に、子どもが3歳、4歳になるまで母乳を飲ませている人が少なくないんです。こうした方々は、母乳育児を続けるメリットといった情報をお持ちでもあるからかもしれませんね。

だから、復職後も母乳を続けられるかどうか、その点を心配することはありません。ある意味ではおっぱいを武器に、母子ともによりスムーズに仕事を進めてゆくことができる。そんな風に発想を逆転したっていいくらいなんですよ(笑)。

――でも、例えば日中にオフィスで働いていて、母乳が出てきてしまったりすると困るのですが。やっぱり、母乳パットとかが要るんでしょうか。

光畑:では実際の方法について、お話しましょうか。