「BRAVIA A1Eシリーズ」を紹介するソニーの平井一夫 代表執行役社長兼CEO

【ラスベガス発】米・ネバダ州ラスベガスのラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)をメイン会場に開催される世界最大規模の家電見本市「CES 2017」。開催に先立ち、1月2日と3日(現地時間)、ラスベガスの南に位置するホテル、マンダレイ・ベイなどで報道関係者向けのイベントが開かれた。

FCA、トヨタが自動運転のコンセプトカーを公開

イベントのオープニングを飾ったのは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)。自動運転のコンセプトカー「PORTAL」を披露した。

「PORTAL」は、ほとんどの運転作業を車が行う「レベル3」の自動運転機能を、各種センサーやレーダー、カメラを駆使して実現する。将来的には完全な自動運転を目指す。車を自宅と目的地の間に位置する3番目のスペースと位置づけ、車内の構造をレイアウト。車が運転席に座った人を認識することで、その人に応じた設定などを自動的に行う。また、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどの端末を車につなぐことができ、さまざまな車の関連情報を同乗者と共有できる。航続距離は250マイル。

トヨタも安全性を重視した自動運転のコンセプトカー「Concept-愛i(コンセプト・アイ)」を発表した。「Yui」と呼ばれるAIを駆使し、人と車の結びつきを重視。ドライバーの疲労などを察知し、自動運転への切り替えを提案したり、利用履歴などによって嗜好を判断し、最適な運転経験をもたらす。人のパートナーになる車、という考え方を形にした。

日本でも数年以内に実証実験に入る予定。CES 2017ではトヨタに加え、日産、ホンダも出展する。車と家電が融合する時代の幕開けだ。

ファーウェイは最新スマホ「Honor 6X」、ソニーは有機ELテレビをお披露目

スマホでは、ファーウェイが「DOUBLE OR NOTHING」と題し、Honorブランドの新製品「Honor 6X」の発表会を開催した。

「Honor 6X」は、5.5インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載し、丸みを帯びた背面のデザインとメタリックボディが特徴。カラーはゴールド、シルバー、グレーの3色。「honor 8」に引き続き、高い表現力をもつダブルレンズカメラを採用。オクタコアプロセッサの「Kirin 655」、3GBまたは4GBのメモリを搭載し、動作も速い。3340mAhのバッテリと省電力機能で、1回のフル充電で最大11.5時間の動画の連続再生が可能になるなど、バッテリの持ちも改善した。

1月4日に欧米、ロシア、マレーシアなどで発売した。価格はメモリ3GB/ストレージ34GBモデルが249.99米ドル/249ユーロ、メモリ4GB/ストレージ64GBモデルが299.99米ドル/299ユーロ。日本での発売は未定。

また、ソニーはLVCCのソニーブースを一足早く報道陣に公開。平井社長が、満を持して市場に投入する有機ELテレビの「BRAVIA A1Eシリーズ」を発表した。4KのHDR(ハイダイナミックレンジ)プロセッサー「X1 Extreme」を搭載し、有機ELディスプレイの特徴を最大限に生かす。さらに、ディスプレイそのものを振動させることで、音を発する「アコースティックサーフェス」を採用し、スピーカーユニットを画面と一体化。スタンドレスのデザインも可能にした。

世界中から最先端の家電製品が集結するCESは、年明けに家電業界の1年を占うイベントとしてすっかり定着した。今年で50周年を迎えたCES 2017では、家電の半世紀を振り返るコーナーも設けられた。会期は1月5日から8日までの4日間で、世界57か国から3800社以上が出展し、150か国から5万人の業界関係者と6500名以上のメディア関係者が参加する見込み。(BCN・道越一郎)

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