ブルーレイ『バットマン ビギンズ』と『ダークナイト』

クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダークナイトライジング』が今夏に公開される前に、前作『ダークナイト』が24日(日)の夜に地上波で初放映され、さらに27日(水)には三部作の序章『バットマン ビギンズ』と共にスペシャル・パッケージでブルーレイ&DVDが再発売される。

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本シリーズの主人公はブルース・ウェインという大富豪。親から継いだ莫大な遺産で事業を成功させ、何不自由ない暮らしをしている誰もがうらやむ男だ。しかし、彼は自宅の地下に巨大な基地を建設し、ありとあらゆる犠牲を払って闇の騎士“ダークナイト”として街の平和と正義を守るために命がけの戦いを繰り広げている。シリーズはウェインが“ダークナイト”になるまでと、彼の前に現れる強敵との戦いを描いている。

これまでも数々のアクション映画、ヒーロー映画が作り出されてきたが、ノーラン監督はそのすべてをゼロから見直し、物語の基になったグラフィック・ノベルの魅力や設定を研究して、これまでにないシリーズを作りあげてきた。中でも『ダークナイト』は、重厚なドラマとアクションに加えて、“ジョーカー”を演じたヒース・レジャーの鬼気迫る演技が多くの観客から支持され、当時の興行記録を次々と塗り替えるヒットを記録。その熱狂は一時的なものに終わらず、繰り返し再上映されるなど、4年前の作品にもかかわらず早くも“映画史に残る作品”として熱い支持を集めている。

ちなみに、『ダークナイト』の公開直後、ノーラン監督は米国でのインタビューで「今後数年もかけて『ダークナイト』の続編に値するストーリーが作れるのか? これが最重要な問題の一つです。あと過去3作以上続いたシリーズ作品で傑作と呼ばれる作品が過去に何作品存在しただろうか? ということです」とコメントしていた。しかし、今夏、前2作に続いてクリスチャン・ベールが主演を務めた最終章『ダークナイト ライジング』が公開される。

ノーラン監督が続編を作ることを躊躇するほどの完成度を誇る『ダークナイト』と、それを上回る物語が描かれる『ダークナイト ライジング』。地上波初放映を機に本シリーズのファンがさらに増え、最終章への期待がさらに高まるのではないだろうか。

『ダークナイト』

『バットマン ビギンズ』初回生産限定スペシャル・パッケージ

『ダークナイト ライジング』
7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
(c)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC