現役アスリートに向けてトークを行った野村忠宏氏(前列左から二人目)とと谷本歩実氏

 全国納豆共同組合連合会(納豆連)主催の「糸引き納豆の日記念 ねばりが勝負!アスリートーーク!」が6日、東京都内で行われ、柔道家の野村忠宏氏、谷本歩実氏、納豆の妖精ねば~る君ほかが出席した。

 1月10日の「糸引き納豆の日」を前に行われたイベントでは、「糸引き納豆を食べて粘り強く勝負に挑み、ぜひとも勝利を手にしていただきたい」という願いを込めて現役アスリートたちに向けてのトークを展開した。

 野村氏は現役時代の大会などでは「(他人から見ると)めっちゃ怖いらしいですよ。減量もしているし、殻に閉じこもって自分を作るタイプだから誰も話し掛けてこなかった」と語ったが、谷本氏は持ち前のフレンドリーさで「その殻を破ってやろうと話し掛けていたら、ある時『俺が話しかけるなオーラを出しているのが分からない?』と言われたんです」と明かして笑わせた。

 谷本氏が「世界の野村さんの話をこんなに間近で聞けるのに皆話し掛けないのはもったいないと思って。でも質問すると丁寧に答えてくれて、一聞いたことを十返してくれるぐらい丁寧。これからも選手たちに伝えていってほしい」と願いを口にすると、野村氏は「引退して今は心も目も優しくなったので。寄ってくる子には丁寧に話すし、うれしいですね」と心境の変化を語った。

 野村氏は、この日のトークを「すごく熱心に熱い目線で話を聞いてくれたので、自分としてもいい時間だった。柔道で生きて、柔道に育ててもらった人間なので、若い人に(僕の話が)少しでも生きれば。引退してから特に頑張ってほしいなと思います」と振り返り、谷本氏も「直接話すと学生さんの心が動く。野村さんの隣でこの話を聞けたのが一番うれしかった」と語った。

 また、今の夢について野村氏が「柔道にかかわって今まで経験したことを恩返ししながら還元していきたい。大きく広めていきたい」と力強く語ると、谷本氏も「フランスに2年間留学した時に日本の柔道を求める方が世界中にいた。伝える時の言葉って大切な表現力なので、語学をもっともっと勉強して日本の柔道を伝えていきたい」と大きく頷いていた。