オ代表はこう語る。「ロマンチックコメディの場合、俳優の魅力に頼る部分が多いのでキャスティングが本当に重要なのです。特に本作は、4人の人物のすれ違いやそれぞれの関係性が重要になってくるので、配役が大きな悩みでした」。特に懸念されたのがヒロインのヘジン。天然パーマに赤らんだ顔、残念なファッションで登場するため、普通の女優なら尻込みするようなキャラクターだったからだ。だが、第一候補であるファン・ジョンウムが出演を快諾し、難航していた編成や企画の問題が一気に解決できたという。

チョ脚本家はこう言う。「彼女の演技は計算ではなく気持ちで動くので、表現にリアリティがあります。私は台本を書く時、頭の中にセリフが音声化されるのですが、彼女はまさに私が思い描いた通りのトーン、呼吸でヘジンを表現してくれました。1話の放送後すぐに、『へジンを上手に演じてくれて、ありがとう』と、メールを送ったんですよ」。

一方、男性主人公であるソンジュンを演じたパク・ソジュンに関しては、二人とも期待が高かった。「ロマコメの男性主人公は女性視聴者をときめかせなければなりませんが、ソジュンさんはその魅力を十分に持っていました。クールな笑顔には『僕が女性だったら恋愛したい』(笑)と思わせるようなオーラがありましたね」と、オ代表。

チョ脚本家も「以前から一緒に仕事をしたかった人。まだ若いのに“大人の男性”を演じられる数少ない20代の俳優であり、さらに“少年の雰囲気”も兼ね備えている。そこが一番の魅力でした」と言う。パク・ソジュンは常に現場で自分の演技を客観視し、悩みながら役を作っていた。オ代表はそんな姿から “スターではなく俳優として認められたい”という意志を強く感じ、ますます今後が楽しみになったそう。

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