育児に家事に、がんばる日々。ふいに、無性に疲れを感じてしまったり、イライラしてしまったりすることってありませんか?

そんな疲れやイライラは、心や体が「助けて!」とSOSを求めているサインです。ひどくなる前に、セルフメンテナンスをしましょう。

今回は、育児中のママでもできるセルフメンテナンスの方法をいくつか紹介します。

1. 深い呼吸を心がける

 

授乳や抱っこなどで前かがみになることが多いママ。前かがみの姿勢は、腰や肩に負担をかけ、呼吸を浅くしてしまう原因にもなります。呼吸が浅いと、新鮮な酸素を体内に取り入れることができず、自律神経の乱れを引き起こしたり、血行が悪くなります。

そこで、一日に数回は以下の点を参考に呼吸を深くすることを心がけてみてください。

・背筋をまっすぐ伸ばす。
・鼻から思い切り息を吸って、体の中にたくさん酸素を取り入れる。
・息を吐くときは、口から「フーっ」と、細く長くゆっくりと吐き出す。

これは、ルーシーダットンと言われる、タイ式ヨガの呼吸法です。一般的なヨガ(インド式ヨガ)は鼻から息を吸って、鼻から息を出しますが、鼻から息を吸って口から吐くルーシーダットンの呼吸は、よりリラックス効果が高いと言われています。

口から息を吐くほうが吐く息の量が多く、次に息を吸うとき、より新鮮な酸素を体内に取り入れることができるからです。

子どものお昼寝中や家事の合間に、ぜひやってみてください。疲れているのになかなか寝付けないときなど、ベッドの上で深い呼吸をするだけでも、体がかなりリラックスしてくるのがわかると思います。

2. 耳のマッサージをする

実は、耳は、顔周辺で一番ストレスを受けやすい場所と言われています。

見たくないものは目をそらしたり視線を合わせないことで回避できます。嗅ぎたくない匂いは、鼻を塞いだり口で呼吸することで回避できます。

しかし、耳はなかなかそういうわけにはいきません。聞きたくないことがあるからといって、人前で耳を塞いだりすることはできないですよね。

否が応にも、絶えず情報が入ってくるのが、耳というわけです。しかも、耳は、“耳つぼマッサージ”というものがあるように、多くのつぼが集まっている場所としても知られています。

疲れやストレスがたまっている人の耳は硬くなっていることが多く、そういう場合は耳を揉んでマッサージをすることで柔らかくなり、血行も良くなって、顔色もみるみる良くなります。

ルーシーダットン(タイ式)のポーズのひとつにも、耳をマッサージする動きがあります。
育児のちょっとした合間に、ぜひ耳を手で優しく揉んであげてみてください。顔周辺がぽかぽか暖かくなり、顔色も良くなってくることに気づくでしょう。