スキンヘッドの魔術師エンシェント・ワン役を吹き替えした樋口可南子

 映画『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベントが19日、東京都内で行われ、日本語版の吹き替えを務めた樋口可南子、松下奈緒、三上哲が出席した。

 この作品は、突然の交通事故で神の手を失った“上から目線”の天才外科医ドクター・ストレンジが厳しい修行の果てに魔術師として蘇り、自分の生きる道に悩みながらも医者としての信念を貫こうと葛藤する人間味あふれるリアルなヒーローの誕生を描く。ステージに登場した樋口は、マーベルキャラクターのコスプレ姿で訪れたファンに「上から見ていると楽しいです。扮装されているマーベルファンの方たちもたくさんいらして、すごいですね。うれしい!」と大興奮で手を振った。

 ストレンジの声を務めた三上は「マーベルのヒーローはたくさんいて、ドクター・ストレンジは新参者ですが、よろしくお願いします」と代弁して笑いを誘い、魔術師エンシェント・ワン役で吹き替えに初挑戦した樋口は「スキンヘッドだけどとっても美しくてかっこよくて、この人好き!と思ってやらせてもらいました。吹き替え1年生なので技術はないけど、気持ちはたっぷり込めたつもりです」と充実感をのぞかせた。

 また、魔術の演出として「日本停止!ドクター・ストレンジ・チャレンジ!」と題した“マネキン・チャレンジ”が行われ、登壇者が全国5大都市の参加者や会場に集まったファンとともに静止した。樋口は会場のセンターステージ上でメーク直しをされているポーズで瞬きもしない女優ぶりを見せつけ、松下は「(風で涙が)止まらなくなっちゃって。動かないことがこんなに難しいこととは…」と苦笑交じりに振り返った。

 ファンの思い思いのポージングに「皆さんすごいですね。役者さんみたいね」と感激した様子の樋口は、公開に先駆けていち早く作品を楽しむファンに向けて「一番のお客さんというか、私たちもうれしいです。新しいヒーローが誕生するこの日にいまのチャレンジができたのもうれしくて、仲間みたいな気持ち」とメッセージを送った。

 映画は1月27日から全国ロードショー。