「BCN AWARD 2017/BCN ITジュニア賞 2017」の表彰式

BCNは1月20日、東京・港区のTKPガーデンシティ品川で、ジャンル別にIT・デジタル家電の年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2017」の表彰式と、すぐれた技術をもつ若者を表彰する「BCN ITジュニア賞 2017」の表彰式を開催した。

「BCN AWARD」は、全国の家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづいて、部門(ジャンル)ごとに年間の累計販売数量が最も多かった企業を表彰する賞。18回目となる「BCN AWARD 2017」の対象期間は2016年1月1日~12月31日で、ハードウェア88部門、ソフトウェア33部門の計121部門・58社が受賞した。

式典は、道越一郎実行委員長のスピーチで幕を開けた。「私たちは『BCN AWARD』と『BCN ITジュニア賞』を融合させたいという思いで、『GOAL 2025』という目標を設定している。この思いは昨年の『BCN AWARD』でお伝えしたが、さっそくこの1年で動きがあった」と語り、旭川で生まれた「U-16プログラミングコンテスト」について紹介した。

「高専や高校の学生が16歳以下の子どもたちにプログラミングを教える仕組みをもつコンテストで、旭川で取り組みがスタートし、今では全国各地に伝播している。これから先がとても楽しみだ。革新でわれわれを驚かせてほしい。そして、大人になって今度は『BCN AWARD』の席に座ってほしい。No.1の舞台で待っています」とIT産業の未来を担う若者にエールを送った。

58社の受賞企業を表彰、栄冠のトロフィーを受け取る

「BCN AWARD 2017」の表彰式では、データ提供店と主催のBCNがプレゼンターを務めた。受賞企業の代表は会場の中央に敷かれたレッドカーペットを歩いて登壇。プレゼンターから受賞部門を刻印したクリスタルのトロフィーを受け取った。

授賞式の合間には、「BCN AWARD」初受賞となる4社(CADソフト部門のエーアンドエー、PCゲームソフト部門のコーエーテクモゲームス、カメラケース・バッグ部門のハクバ写真産業、メモリカード部門のトランセンドジャパン)に道越一郎実行委員長がインタビュー。各社の代表者は、喜びの声を語った。

4チームと個人4人を表彰、U-16プロコンの優勝者も登壇

「BCN ITジュニア賞 2017」では、4チームと個人4人の計22人に、それぞれ賞状とトロフィーが授与された。今年は司会も受賞校の生徒から選出。「全国高校生プログラミングコンテスト」で優勝した愛媛県立松山工業高校の放送部に所属する宇都宮遥さんと厚朴里音さんの2人が進行した。

表彰前には、「BCN ITジュニア賞」の選出の対象となるコンテストを映像で紹介。全国各地で開催されたコンテストの模様を「BCN AWARD」受賞企業の代表者が見守り、若者たちの健闘を称えた。

受賞者を代表して挨拶に立ったのは、国立鳥羽商船高等専門学校の高嶋大和さん。「賞を取るだけで終わりではなくて、次に進むための励みにしたい」とさらなる飛躍を誓った。

「BCN ITジュニア賞」では、中国で開催される「Galboa(ガルボア)杯」で優秀な成績を収めた若者にも特別賞を授与している。今年は電子科技大学成都学院の塗愷鋭(とかいえつ)さんが招かれ、トロフィーを受け取った。

また、特別招待として、「U-16プログラミングコンテスト」旭川大会で優勝した下村恵子さんがビデオで、同コンテストの松山大会で優勝した金島綾さんが会場で、それぞれメッセージを語った。

下村さんは「ITジュニア賞を受賞できるように頑張りたい」と笑顔でコメント。金島さんはBCNの奥田喜久男会長兼社長と揃って登壇し、「プログラミングはとても楽しい。これからもたくさんの賞を受賞できるように努力していきたい」と話した。

奥田会長は「子どもたちはちょっと先輩の背中を見て育つ。『U-16プログラミングコンテスト』の参加者はITジュニアを、そして今のITジュニアはAWARDを受賞した大人を見ている」と、「BCN AWARD」と「BCN ITジュニア賞」を同時開催する意義を改めて説明。「また来年もお待ちしています」と、大人と子どもの双方に語りかけ、表彰式を締めくくった。

■お知らせ

「BCN AWARD」特設ページでは、1999年の年間データにもとづく「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売台数1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売台数シェアを公開していますので、ぜひご覧ください。