大きくなってからでは太刀打ちできない

皆さんは、凶悪犯罪を起こした若者のニュースなどで、彼らの幼少期が「おとなしくていい子だった」とか「優等生だった」とか「目立たない子だった」などと言われるのを、聞いたことがありませんか?

いくら幼児期にいい子だったとしても、大きくなってから悪さをされたら困りますよね。

男の子の場合、身体が大きくなってから、家庭内暴力や引きこもりや犯罪に手を染め始めたりすると、とても母親では太刀打ちできなくなります。

それならむしろ、親が十分対処できる幼児期にやんちゃをしてくれて、教える機会がたくさんあった方がいいのです。

やんちゃで注意された子は多くを学んでいる

子ども自身も、やんちゃをすれば、当然その結果は自分に返ってきます。

まず親や先生に叱られますね。これはとても大事です。

叱られるから、その行為がしてはいけないことなのだと学べます。

さらに、親が、先生や他の子の親に謝らなければならないようなことになれば、その親の姿を見ることになります。そうなった時は見せた方がいいのです。

そのことで、自分がしたことの結果や、やったことの行きつく先を予想する力もつきます。

「これをやったら親が泣く」「それをやったら犯罪者だ」と、自分の行動に対する責任感も生まれてきて、無茶をしなくなるのです。

まとめ

元気でやんちゃな子を持つと、時には、親が頭を下げて回らなければならないこともあるかもしれません。

でも、その時は、大人になってからすれば犯罪になるような、とても重要なことを教えることができたのだと思いましょう。

小さいうちに、教える機会が多ければ多いほど、思春期や大人になってから問題を起こすリスクが減っていくのですから。

ぜひ、「小さいうちで良かった!」とポジティブに捉えて、諦めずに言い続けてくださいね。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」