子育てをしていると、子どもに怒るのが日課になっている……というママは多いのでは?

できるだけ優しく接しようと思っても、冷静になれずつい怒鳴ってしまったり、きつく叱ってしまったり、ときには手を上げてしまうことも……。

怒りの感情は自然に湧いてくるもので、コントロールが難しいように思いますが、実は怒りの感情は、コツさえ掴めば誰でもカンタンにコントロールできるようになるんです。

今日は、大ヒット本『マンガでよくわかる 子どもが変わる怒らない子育て』から、怒りの感情のコントロール法についてお伝えします。

怒りのコントロール法

本書は、怒りのメカニズムとそのコントロール法について、ストーリー仕立てのマンガでわかりやすく解説してくれています。

本書の主人公は、フルタイムで働きながら家事に育児に奮闘中の、みちる。夫は単身赴任中。怒るのは子どもの教育上よくないことと分かっているものの、元気いっぱいの息子・恭介に手を焼く日々……。

ある日、通っている柔道教室で、恭介がお友達を叩いている場面を目撃し、みちるは激しく怒ります。そのとき、柔道教室の先生の母親である幸子さんが、みちるをお茶に誘ってくれます。そのとき、幸子さんに「怒らない子育て」のことを聞き、ぜひ自分にもそれを教えてほしいとお願いします。

怒りの記録をつける

みちるがまず教わったことは、「怒りの記録」をつけること。

怒りがコントロールできないように感じるのは、怒りの中身が自分でもよく分かっていないからです。そこで、怒りの正体を自分で探っていきます。

具体的には、

  1. 怒ってしまった出来事
  2. そのときどう感じたか?
  3. 実際はどうしてほしかったのか?
  4. それを実践するためにはどうしたら良かったのか?

を、紙に記録していきます。

このように怒りの記録をつけることで、「自分はこういう場面で怒りやすい」というパターンが分かります。パターンがわかると、回避の仕方もわかるというわけです。

たとえば、飲み物の入ったコップを倒されて怒ってしまうことが多いなら、床にあらかじめビニールを敷いておく、コップは飲み物を飲まないときは、なるべく子どもから遠くに遠ざけておく、などが考えられます。