「食べログやぐるなびなど口コミサイトと違い、Rettyはソーシャル性を全面に出したサービスです。匿名性の高い従来の口コミサイトでは、情報を投稿する人が評論家のような存在となり、中には批判的な書き込みも少なくありません。一方Rettyは、自分が見つけた良いお店を“友達”に教えるために利用しているユーザーが多いので、ポジティブな情報交換がなされているところが大きな魅力です」

Rettyでは、自分が行ったお店の感想や写真を投稿したり、フォローしている人の登録に「行きたい」ボタンを押すことで自分の「行きたいリスト」を作成することが可能だ。今年1月、やらせ業者が一般ユーザーを装って、食べログにお店の宣伝になるような投稿を行うという食べログの不正投稿が問題になったが、ソーシャルメディア上の知り合いや有名人を介して行きたいお店を見つけるRettyは、口コミサイトよりも“顔の見える”情報が多いため、安心して利用することができる。

「とは言え、従来の口コミサイトのようにお店からの広告収入に依存しないRettyでは、収益化の面でまだ課題が残るようです。個人的には、まったく新しいビジネスモデルを構築することで『自分だけのグルメリストが作れるライフログサービス』という現状の方向性を維持しつつ、さらなる成長を続けてほしいと期待しています」

口コミサイトよりも信頼性の高いソーシャルなグルメサイトを目指すRettyは、果たして収益の面でも“美味しい”サービスになることができるのだろうか。

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