4.遊びやゲームは真剣勝負!

ママにとって、子どもの遊びの相手をするのは、お世話以上にしんどいもの。実際ママたちから「適当に相手をして子どもに怒られた」「いっしょに遊ぶのが面倒でついテレビを見せてしまう…」といった声をよく聞きます。

一方のパパはというと、子どもと遊ぶことに関しては、それほど苦にならない人が多いようです。最初は子どもに誘われてイヤイヤ重い腰を上げたくせに、いったんスイッチが入ると、子ども以上に遊びに夢中になることも…。

男性はいつまでも少年の心を失わないといわれますが、一般的に、パパはママより精神が子どもに近いのかもしれません。なかには、トランプやカルタ、球技などのゲームをするとき、手加減せずに真剣勝負して、子どもを負かしてしまうパパもいるようです。

大人げないともいえますが、強い相手に全力で挑んで悔しい気持ちを味わうことこそ、勝負ごとの醍醐味。子どもにとっては、おそらく、上の空で適当に勝負するママより、全力で戦ってくれるパパの方が、遊び甲斐のある相手でしょう。

5.周囲の人が助けてくれる

不慣れなパパと子どもだけのお出かけ。ママは「大丈夫かしら?」と不安になるかもしれませんが、パパの頼りなさが功を奏する場合もあるようです。

特に、パパ&赤ちゃんという組み合わせだと、珍しさも手伝って、知らない人に「何か困ってない?」と声をかけられたり、お店の人がミルク用のお湯を分けてくれたりと、親切にされることが多いのだとか。

地域の人とコミュニケーションの輪が広がるのは、子どもにとってもいいことに違いありません。

育児においては、子どもと関わる時間や経験の少なさから、パパはどうしてもサポート的な立場に置かれがち。リーダーであるママから見ると、「もう、何やってんの」と頼りなく感じられることもあるでしょう。

ただ、大抵の場合、夫婦は足りない部分を補いあっているものなので、パパにはママにはない長所があるものです。

今回取り上げたのは、あくまで一例。パパの個性によっては、その家庭ならではの「パパ育児」のメリットがあるはずです。

ぜひこの機会に、パパの長所や、子どもとの関係における“パパらしさ”に目を向けてみてください。パパの得意分野を見つけて役割分担を見直すと、ママの負担が減ったり、パパと子どもの距離が近づいたりして、家族関係がよりよくなるかもしれませんよ。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。