第54回日本選手権で4年ぶり7度目の優勝を果たしたサントリーサンゴリアス (C)F.SANO 第54回日本選手権で4年ぶり7度目の優勝を果たしたサントリーサンゴリアス (C)F.SANO

サントリーが『第54回日本選手権』で4年ぶり7度目の優勝を果たした翌日、日本ラグビー協会でメディア説明会が行われた。来季以降の『トップリーグ』及び『日本選手権』のフォーマットが明らかにされたのだ。

『トップリーグ』は今後2季、2 カンファレンスのリーグ戦、そして総合順位決定トーナメントで覇を競う。リーグ戦は、8 チームずつ A・Bカンファレンス(仮称)に分かれ、各組1 回戦総当たりの7試合と別組の 6 チームとの交流戦6試合の計13試合を戦う。総合順位決定トーナメントは、各カンファレンス 1・2 位の 4 チームによる『日本選手権』兼トップリーグ総合順位決定トーナメント、3・4 位の 4 チーム、5・6 位の 4 チーム、7・8 位の 4 チームに分かれてトーナメント2試合を行う。別組のどの2チームと戦わないかによって不公平感は生じるが、順位決定トーナメントである程度解消されると断を下したのだ。

気になる組分けは以下の通り。カッコ内の数字は今季の順位。
Aカンファレンス……サントリー(1位)、神戸製鋼(4位)、NTTコム(5位)、トヨタ自動車(8位)、東芝(9位)、クボタ(12位)、近鉄(13位)、NTTドコモ(トップチャレンジ1・1位)
Bカンファレンス……ヤマハ発動機(2位)、パナソニック(3位)、リコー(6位)、キヤノン(7位)、NEC(10位)、宗像サニックス(11位)、コカ・コーラ(14位)、豊田自動織機(15位)

太田治トップリーグ委員長は今回の変更について、「2019年に向けて、日本代表の強化を第一に考えたフォーマット変更」と説明した。

まず、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチから『トップリーグ』最終節(『日本選手権』決勝)から『スーパーラグビー』開幕まで、5週間空けてほしいとの要望を受けた。また、各クラブからは総当りリーグ戦の継続が望まれた。トップリーグ委員会でも「総当りリーグ戦がベスト」なのは重々承知していたが、バイウィークを設けることと11月のリーグ戦中断をクラブ側から求められ、今回のフォーマットに落ち着いたとのこと。2017-2018シーズンは、8月18日(金)に開幕し、2018年1月14日(日)に順位決定戦が行われる予定だ。

またジョセフHCは日本代表、サンウルブズ、トップリーグでフル稼働する選手が年間41・42試合戦うことも問題視している。「今後は年間32試合くらい抑えるよう」希望を伝えた。すべては2019年に自国で迎える『W杯』で結果を残すためである。

その日本代表の強化を担うサンウルブズが、2月25日(土)・秩父宮ラグビー場での『スーパーラグビー2017』開幕戦に臨む。今季の準備期間は少ないが、選手たちは王者・ハリケーンズに果敢に挑む。チケット発売中。