健康診断の数値で気になるものの1つ、コレステロール。増えすぎると動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させる要因となるため、下げることに一生懸命になっている人がほとんど。

しかし、増えすぎたコレステロールを回収する「善玉コレステロール」を増やすことも、動脈硬化や脳梗塞を防ぐポイントになります。

今回は、そんな善玉コレステロールを増やす食べ物について、管理栄養士の筆者がご紹介いたします。

トマトジュース

最近トマトの注目成分ともなっている“リコピン”。美白・美肌に働くことが有名ですが、善玉コレステロールを増やす働きもあります。

リコピンはトマトよりもミニトマトの方が多く含まれ、その他の食品ではスイカやピンクグレープフルーツ、あんずなどにも含まれています。

特に加工されたトマトは、生のトマトより効率よく吸収されますので、トマトジュースやトマトケチャップ、トマト缶などで上手に取り入れるといいですね。

またリコピンは夜よりも朝の方が、吸収がアップします。

通常、悪玉コレステロールは酸化すると血液の流れを悪くして、動脈硬化をさらに悪化させます。

ただリコピンは抗酸化作用もあるため、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化予防にさらに働きかけますので、動脈硬化予防にもってこい!まずは朝、コップ1杯のトマトジュースから始めてみるのもいいですね。

たまねぎ

たまねぎの香り成分でもある“アリシン”。この成分も善玉コレステロールを増やす働きがあります。

他にもアリシンはにんにくやネギ、ニラなど香りが強い野菜に含まれています。食材は生の状態よりも刻んだり、すりおろしたり、油で調理するとアリシンを効率良くとることができますが、加熱しすぎると壊れる成分でもあります。

アリシンは善玉コレステロールを増やすだけでなく、悪玉コレステロールを減らす働きもあるので、動脈硬化、脳梗塞の予防に是非食事に取り入れたいですね。