子どもが生まれる前までは仲良し夫婦だったのに、子どもが生まれた途端になんとなく夫婦がすれ違ってきている気がする…そんなことを感じているパパママは多いのではないでしょうか?

実は妊娠〜出産後は、夫婦の考えの違いが顕著に現れてしまう時期。

その考え方の違い、放っておいてしまうと子どもが大きくなった後々まで良くない影響が出てきてしまう可能性があるのです。

今回は、産後サポート専門家であり『赤ちゃんがやってくる! パパとママになるための準備カンペキBOOK』の著者である渡辺大地さんにインタビュー。

出産前後に夫婦に溝ができてしまうのはなぜ?溝を埋めるために夫婦が心がけておくべきこととは?

プレママ、パパだけでなく、子育て真っ最中の夫婦も気になる、いつまでも仲良し夫婦でいる秘訣をお聞きしました。

出産後に夫婦間に溝が生まれてしまうのはなぜ?

——渡辺さんは著書の中で、妊娠~出産後、夫婦の意識の違いで夫婦の溝が生まれてしまうということをおっしゃっておりますが、中でも出産前後に夫婦の溝が生まれてしまう最大の要因は何でしょうか?

渡辺大地さん(以下、渡辺):最大の要因はズバリ、会話が減ってしまうこと、です。

ママは子どもの夜泣きに付き合ったり、オムツをかえて授乳したり、子どもにかかりっきりになってしまいますし、パパは「子どもが生まれたんだから、より働かないといけない!」とさらに仕事に時間を割いたり…と、夫婦それぞれの時間がそもそもなくなってしまうんです。

夫婦の向かう方向が違ってきてしまっているのに、話し合いの時間を持つことがないので、ママの方は育児に対しての考え方の違いなどにフラストレーションを感じてしまう、などということが起こります。

お互いに真剣に話す機会がなくなってしまうんですよね。

さらに、子どもが小さいうちは、ママの方も自分自身でそのフラストレーションにちゃんと気がついていないことが多いので、パパもそれに気がつくことができないんです。

——そういった育児に対しての意識の差や考え方の溝ってどういったことから起こるのでしょうか?

渡辺:育児などに対する意識の差というのは、なんとなくママの方が子どものことは自分が、パパの方は経済的な部分は自分が、という意識が働くことによって生まれてしまうものなのです。

ママの方も、育休中などは、収入が減ることへの後ろめたさなどもあって、「もうちょっと育児を手伝ってよ!」と言いづらい気持ちになることが多いんです。

こういった考えに至る原因としては、もちろん親や会社からの影響も大きいと感じますね。

さらに、男性と女性では言葉の意味が違うことが多くあって…。

例えば「家庭を守る」という言葉ひとつ取っても、ママの方は子どもの教育や安全、夫婦が仲良くいることを、すべて含めた意味で言っていることが多いのですが、パパの場合は経済的な意味で言っている場合が多いですね。

なので、ママがパパに求めていることと、パパが自分自身、育児などに関して“すべきである”と考えていることって、大方の場合すれ違っています(笑)

そのように、1つの物事に対する考えがすれ違っている状態で、話をきちんとしないままでいると、どんどん夫婦間の溝が深まってしまうのです。

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