自腹レビュー、富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア Zシリーズ」は節電上手

2012.6.28 19:36配信
和室に設置した「ノクリア Zシリーズ AS-Z22B」

節電が求められる今年の夏。家庭のなかで消費電力の多いエアコンは、機能と同じように省エネ性能にも注目して選びたい。今回、エアコンを購入する機会があったので、自腹レビューをお送りしよう。

●節電を意識するならパワフルなモデルを選ぼう

昨年生まれた子どもの部屋に、エアコンをつけることになった。いま住んでいるマンションには4年前に引っ越してきたのだが、そのときは電力不足がこんなにも大問題になるとは想像していなかった。4年前にエアコンを購入していたら、また違った選び方をしていたかもしれない。しかし、いま選ぶなら節電機能は欠かせない。

今回選んだのは富士通ゼネラルの「ノクリア Zシリーズ AS-Z22B」だ。冷房能力2.2kW、暖房能力2.5kW。目安として、冷房は6~9畳、暖房は6~7畳に対応(※1)している。設置する場所が6畳の和室なので、室内機がすっきりとコンパクトなことも選んだポイントの一つだった(※2)。

「ノクリア Zシリーズ」は、スタートダッシュをハイパワーで行い、安定すると低電圧になる「I-PAM」制御や、冷暖房能力の基本である熱交換機の改良などでエアコンの基本性能がより向上しているシリーズで、省エネや節電性能も十分。同じシリーズの「AS-Z71B2(20~30畳用)」は、7.1kWクラスで省エネNo.1、暖房能力もNo.1(同クラス、外気温2℃時)。今回購入した「AS-Z22B」も、暖房能力の高さが目立つ。これからの冷房はもちろん、冬の暖房も安心だ。

※1:最小値は一戸建て木造平屋南向き和室、最大値は鉄筋集合住宅中間層南向き洋間の場合のめやす

※2:AS-Z40B2、AS-Z28B、AS-Z25B、AS-Z22Bの室内機は幅79.8cm×高さ29.3cmとコンパクト。AS-Z71B2、AS-Z63B2、AS-Z56B2は幅89cm×高さ29.3cm

●人感センサで運転のムダをなくす「新・不在ECO」

エアコンの実質的な性能は、実はとても比較しにくい。資源エネルギー庁が毎年更新している「省エネ性能カタログ」などで数値を比較しているが、人感センサによる自動オフや、温度センサによる運転のコントロールなど、実際に使うときに役立つ機能は考慮されていない。除菌機能や、洗濯物を乾かすランドリー機能などを重視したい人もいるだろう。結局は自力で各製品の特徴をつかんで、よく比較するしかない。

エアコンはここ数年、運転のムダをなくしたり、人感センサで温度をコントロールしたりする省エネ性能がますます充実している。実際に使っていて、この自動コントロールの性能のよさをかなり感じた。冷房や除湿時、スタートするとあっという間に快適になり、その後の温度・湿度のコントロールも絶妙。設置した部屋は我が家でいちばん快適な部屋になった。

これまでは、夜エアコンをつけっぱなしで寝ると、朝方寒くて目が覚めたり風邪を引きやすかったりしたのだが、「ノクリア」で温度設定したまま寝ても寒くなりすぎることはなく、朝まで熟睡できる。また、「おやすみタイマー」を使うと30分ごとに徐々に温度を調整して設定時間で停止するので、あまり暑くないときはこれを使うといい。

人感センサによる「新・不在ECO」も便利。不在を検知すると10分で省エネ運転になり、30分後には自動的に運転を休止したり、戻ると運転復帰したりする。我が家では就寝時は風量を「静音」に設定しているが、この運転音があまりに小さく、窓を開けて寝ているぐらいの音しかしないので、朝起きたときについついエアコンがついているのを忘れてしまい、消し忘れたまま外出してしまうことがある。帰ってきてつけっぱなしだったことに気がつくのだが、「新・不在ECO」で運転を自動で休止してくれているので安心だ。

●気流をコントロールする高性能の無線(RF)リモコン

「ノクリア」の無線(RF)リモコンは使い勝手がいい。見た目はシンプルな普通のリモコンなのだが、通信方式に遠くまで届く無線方式を採用。さらに、リモコンに温度センサをつけ、PCにUSBで接続して電気代を管理できるスグレモノだ。

無線(RF)リモコンは、エアコンの方向に向けなくてもコントロールできる点も便利だ。障害物があっても電波が届くので、隣の部屋や違う階の部屋からもコントロールできる。

家に「ノクリア」が複数台あるときも、ほかの部屋のエアコンを登録しておいて一か所で操作することもできる。リビングのリモコンに寝室の「ノクリア」を追加登録しておき、リビングでくつろいでいる間に寝室の温度を快適な状態にしておいたり、子ども部屋の「ノクリア」をリビングから調整したりすることも可能だ。

また、設定温度などを音声で知らせる「音声お知らせ機能」も役立つ。我が家は南向きで夏はかなり暑い。逆に、いまの季節だとマンションの気密性が高いこともあって、外が寒くても室内では寒さをあまり感じず、部屋の温度に合わせて服を選んでしまって、外に出て寒くてびっくりすることがよくある。そのため、朝起きたらエアコンを消す前に「音声お知らせ機能」で外気温を確認してから服装を決めるのが日課になった。

温度センサによる「いるコン(いる場所コントロール)」機能がいい。人がいる近くに置くと、リモコンの温度とエアコン付近の温度を比較し、温度差があるときに自動でさまざまなコントロールを行う。例えば、冷房時は天井付近の温度が高くなりがち。じつはそれが原因で冷えすぎになりやすいのだが、リモコンの温度センサとバランスをはかって設定温度を高めに変更する。暖房時は温度差を検知すると、天井付近へ風邪を送って、温度ムラを解消する。

どちらも自動で調整するので、使っていてあまり意識することがない。「冷えすぎ」の感覚がないのは、この細かいコントロールが生きているからだと思う。

さらにPCで節電の成果が見られるのも「ノクリア」の独自機能。「ノクリア」のリモコンは、「お知らせボタン」を押したり、運転を停止したりすると細かく電気代を表示するのだが、付属の電気代管理ソフト“おしえて「ノクリア」”をPCにインストールしてリモコンをUSB接続すると、さらに細かく電気代や使用時間のデータを取り込んで節約管理ができる。

それほど使うとは思っていなかったが、実際やってみるとカレンダーや電気グラフで表示されるので、なかなかおもしろい。エアコンの設定も改めて一覧で確認できるので、リモコンでうっかり設定し忘れることもない。長期間使うと節約管理にはかなり役立ちそうだ。

●ポイントは「プラズマイオン」と「フィルター自動お掃除機能」

「ノクリア」を選んだ理由の一つが、ウイルスやアレル物質(花粉)を抑制し、付着菌にも届くプラズマイオンを出す機能をもっていることだった。窓がない和室で、押し入れもあって、カビや湿気が気になったのだ。これまで空気清浄機を使っていたが、就寝中に使うには稼働音が気になっていたので、この機能がついているエアコンがほしかった。

「ノクリア」のプラズマイオンは冷房や暖房などが稼働中に排出口から自動的に放出される。そして、富士通ゼネラルのUV加湿脱臭幾「プラズィオン」が「ノクリア」のリモコンで操作できるので、さらに除菌・脱臭したいときは併用する設定になっているのだろう。

エアコン選びで外せない「フィルター自動お掃除機能」も搭載している。そもそも10年前に自動掃除機能を初めて搭載したのが、富士通ゼネラルだった。約13分で清掃が終了し、エアフィルターにたまったホコリはダストボックスに収納する。それを定期的に捨てるだけで、エアコンがきれいになる。

標準では1日8時間使った場合で5日に1回程度自動でフィルター清掃を行い、ダストボックスの掃除は1万時間経過後でOK。設置時の説明では5年に1回程度だと説明された。汚れがひどい場合はダストボックスやエアフィルターを水洗いすることもできる。

「フィルター自動お掃除機能」は、それほど頻繁に行われないので意識せず使えるが、冷房を使っていると、クリーン機能「内部クリーン運転」のほうはよくわかる。室内機の内部で起こる結露を取り除き、カビや雑菌を発生しにくくする機能だが、運転停止後の約90分間運転し、自動停止する。この内部クリーン運転は、運転しないよう設定したり途中で停止したりすることができるが、「おやすみタイマー」を使って停止した場合、内部クリーン運転は行われないので、就寝時はこれを使いたい。(フリーライター・西村敦子)

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