5: 続けることで自分自身の自信にもなる!

――確かに、その日何があったかなんて書いておかなければすぐに忘れてしまいますよね。かといって日記帳になると荷が重いすごく納得します。

細野「このように、家計簿にしても日記的なメモにしても、ざっくりと書いていくことでしっかり効果が見えてきて、生活も充実してくるので、無理なく続けることができるんですよ。

家計簿も日記も、今まで全然続いたことがない…なんて人でもざっくりとなら続けることができるんです。つまり、これまでは単に方法を間違えていたからであって、実は『自分でもきちんと続けることができるんだ!』という自信になりますよね。

続けられる自信ができたら、これまではうまくできていなかった家計の見直しもしっかりできる自信に変わっていくんですよ。

――ざっくりとした家計簿なら、今まで三日坊主だったという人でも続けていくことができそうですが、より続けやすくするコツなどはありますか?

細野「何事に関してもそうですが、より継続性を高めるためにはやはり目標を持つことが大事です。

やっぱり何事も楽しいことが大切ですよね(笑)。そこで、『バッグが欲しい』とか『家族で旅行に行きたい』とか、まずは自分の夢について考えてみましょう。どんな小さなものでもいいので目標を立てることで、その夢を実現するために頑張るぞ、というモチベーションを保つことができます。

まず自分の夢を妄想することから始めてみるのもいいかもしれないですね。

手書きの家計ノートは、家計管理ができたり、貯金が貯まったり、自分の行動パターンが見えてきたり、生活に潤いが生まれたり、夢が実現できたり、もう一石二鳥どころか、一石五鳥なんです(笑)。

さらには、実際には漢字が忘れにくくなったり思考力もアップするなど、それ以上のメリットがあるものなんです。そこで、まずは“これまでの家計簿のイメージ”である“大変そう”を、一旦頭からなくして、1日3分で十分なので、自分に無理のない範囲でざっくり進めていって、その効果を実感していって欲しいですね。」

今回インタビューした細野真宏さんの著書つけるだけで「節約力」がアップする 家計ノート 2017は、これまでの“細かくて面倒”といった家計簿のイメージを払拭してくれます。

今までハードルが高いように思えて、手書きの家計簿になかなか手を出せなかった人にこそぜひ手にとって欲しい一冊。

家計簿をつけることで、日々の家計や自分自身の変化など効果を実感することがどんどん増えていくはずです。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。