思わず「マジ、すげえ、むかつく」と叫ぶ女性

身だしなみも整えて、化粧も綺麗にしているのに…

  • レストランで、注文したものと違うものを運んできた店員に対して、後で「むかつく!」と言う。
  • 大きなピザをみて「でかい」と思わず叫ぶ。
  • 「とっても美味しそう」ではなく「うまそう」と口をついて出てしまう。
  • 「美味しい・まずい」「きれい・汚い」を、なんでも「やばい」の一言で済ます。

また、言葉だけでなく、親のこんな行動はどうでしょう?

  • 「思いやりの心・優しい心」を持った子に育ってほしいと思いながら、電車に乗ったとき「ほら、あそこ空いているから早く座っちゃいなさい!」と椅子取りゲームのように命じる。
  • 駅や公園のゴミ箱に、家庭ごみを捨てる姿を見せる。

時代ごとの流行り言葉は確かにあり、人間関係を築く上であえて使っている人もいますが、少なくとも母国語が完成する幼児期は、そんな言葉のシャワーを浴びせないようにした方がよいかもしれませんね。

なかなか難しいかもしれませんが…子どもの前では「ちょっと気分が悪いよね」「とっても大きなピザ」「おいしそうなピザ」などの言葉遣いをしてみましょう。

子どもも周りの友達の影響で、汚い言葉を使い出す時期もありますが、それはあくまでも一時的なもの。

しっかり家庭で言葉遣いの土台を作っておけば、一時期周りの友達に合わせて使うことがあっても、美しい日本語の基礎は育っています。

©あべゆみこ

まとめ

大人でも、公共のマナーが身についていない人はたくさんいますが、これも小さいころから長年培われてきた“育ち”が大きく影響します。勉強ができるとか、仕事ができるとか以前に、大事なことですよね。

見た目はいくらでも変えられても、無意識に出てくるその人の言動から、長年培われてきた“育ち”を隠すことはできないものです。

わが子にきちんとした日常生活の常識やマナーを身につけさせるために、親御さんは日々あらゆる言葉や方法でしつけに奮闘していると思います。

しかし、実はしつけの一番の近道はもっとシンプルなこと。昔の人から語り継がれているあの言葉にあります。

“子は親を映す鏡”、“子は親の背中を見て育つ”

まさにその通りで、いくら親御さんが「○○しなさい!○○しちゃダメ!」と、口やかましくしつけたところで、親自身ができていなければ、残念ながらその背中から学んでしまうのです。

皆さんはどう思いますか。