国内データセンターによるサービスを開始

NTTコミュニケーションズは、パブリッククラウドサービス「Biz ホスティングCloudn(クラウド・エヌ)」の国内データセンター(DC)でのサービスの提供を開始した。

「Biz ホスティング Cloudn」は、豊富なAPI(Application Programming Interface)を備えるなど、拡張性が高いパブリッククラウドサービス。3月30日に米国のDCでサービスの提供を開始し、今回、新たに日本国内のDCでのサービスを開始した。日米共通の料金で提供する。ユーザーは、用途に応じて国内と米国のDCの選択できるようになった。国内からアクセスするユーザーは、従来に比べ、より低遅延・高レスポンスで利用できる。

同時に、国内外主要都市に大容量コンテンツを高速配信する「Cloudn CDN(Contents Delivery Network)」や、プライベートクラウドサービス「Biz ホスティング Enterprise Cloud」との快適なハイブリッド利用を実現する「Biz ホスティング Enterprise Cloud - Cloudnハイブリッドオプション」など、オプションサービスの提供を開始する。

「Cloudn CDN」は、世界20拠点のキャッシュサーバーのなかからエンドユーザーに最も近い拠点を利用することで、ネットワークやCloudnサーバーにかかる負荷を低減し、大容量コンテンツを高速に配信することができる。キャッシュサーバーからの配信量200GBまで、月額1575円の低価格で提供する。200GB以上は、1GBあたり月額12.6円の従量課金となる。ウェブコンテンツなどを管理するユーザーは、「Cloudn」のポータル画面から即座にCDNのオンライン申し込みと設定管理ができるほか、「Cloudn」サーバーとの組み合わせによって、国内外への最適な情報配信ができる。

「Biz ホスティング Enterprise Cloud - Cloudnハイブリッドオプション」は、プライベートクラウドサービス「Biz ホスティング EnterpriseCloud」と「Bizホスティング Cloudn」を、クラウドマネジメントポータルによって一元的に構成情報と状況を確認し、ワンストップ契約や請求、保守サービスを提供するサービス。利用目的に応じて、「Biz ホスティング Enterprise Cloud」と「Bizホスティング Cloudn」を組み合わせることで、システム全体の最適化や、情報系・基幹系などを組み合わせて一元管理することができる。

さらに、14社のパートナー企業との協業によって、「Biz ホスティング Cloudn」を利用したシステムインテグレーションやパートナー企業が提供するクラウドとのハイブリッド利用の実現、監視・運用の充実、データベースやPaaS(Platform as a Service)機能との連携など、ユーザーに適したソリューションを提供する。パートナー企業は、順次拡大していく。また、使いやすさをさらに向上させるため、2012年10月のオブジェクトストレージの提供を皮切りに、さまざまなオプションサービスを順次提供する予定。

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