調べても調べても終わらない……“検索地獄”にハマらない方法って?

竹中:多数の選択肢がずらりと並べられている育児環境の中で、自分の子育てに“こだわり”を持つママが増えてきています。

それはとっても素晴らしいことではあるのですが、自分の子どものために最善の方法を!と願うあまり、マジメなママほど、回答を求めて検索を重ねてしまいがち、なんですね。

でもね、赤ちゃんにとって何が最善かなんて、それぞれみんな事情が異なりますし、未来に何があるかだって分からないんですから、きっと絶対の正解なんてないんです。

その中でただひとつ、子どもにとって確実に幸せなことは何かといえば?

ズバリ!「ママが笑顔でいる」ことではないでしょうか。

だから選択に迷った時、どれが赤ちゃんのためになるか分からなかったら?「ママ自身が笑顔になれる方」を選んだらいいのです。

それであなたが笑顔になったら、それが赤ちゃんの幸せに直結します。コレだけは確かなことなんじゃないかな。

ママがひとりで子育てをして、何か問題が起こると一斉に、家族も、親戚も、社会も、時にはパートナーまで、ママひとりを責めかねない空気に囲まれて、ママたちが毎日できるだけリスクを避けよう、回避しようと過ごしているプレッシャーを、ご相談を受けていてもひしひしと感じます。

だから余計に、とにかく調べるだけ調べないと、と焦る気持ちにもなってしまうのだと思います。

でも、そんな時は思い出してください。ママの笑顔が、子どもにとっては一番だということ。

自分にとっていい方法を探すこと、例えば自分がよりラクチンな道を選んだりすることは、ママの自分勝手では決してなく、赤ちゃんの幸せに直結することだということを、ね。

【母乳110番】の現場で、いま、痛切に感じているのはこのことです。迷ったママは鏡を見るといいのです!

にっこりできるのはどの方法か。鏡の前で自問自答してみてください。そうするとすぐに答えが出ると思いますよ。

――今回は【母乳110番】の現場から、今も昔も変わらないお悩みと、最近ならではの問題についてお話いただきました。次回からも、どうぞよろしくお願いいたします!

竹中:こちらこそ~。

母乳とミルクのお話から、おっぱいトラブルを回避するための最新情報、離乳食についての新たな考え方から、復職後のカンタン変則授乳法、混合から完母への実際の移行方法まで、【母乳110番】に多く寄せられる質問をひとつひとつ、出来るだけ分かりやすく、図解なども交えながらお答えしていきますね。

次回も、よろしくお願い申し上げます!またお会いしましょう!!!

■竹中 恭子(たけなか きょうこ)氏 プロフィール

【母乳110番】代表・電話相談員。イラストレイター・ライター。1男1女の母。『おっぱいとだっこ』『おっぱいとごはん』『家族のためのおっぱいとだっこ』の母乳育児3部作ほか、著書・共著多数。

『おっぱいとだっこ』は第9回ライターズネットワーク大賞受賞、2016年にはPHP研究所から最新情報を盛り込んで電子化された(電子書籍版『おっぱいとだっこ』)。

近年は水彩画家「武蔵野つきこ」として『授乳美人』作品シリーズも発表。 公式ブログも。

15の春から中国とのお付き合いが始まり、四半世紀を経た不惑+。かの国について文章を書いたり絵を描いたり、翻訳をしたり。ウレぴあ総研では宮澤佐江ちゃんの連載「ミラチャイ」開始時に取材構成を担当。産育休の後、インバウンド、とりわけメディカルツーリズムに携わる一方で育児ネタも発信。小学生+双子(保育園児)の母。