発売中止となったDLシリーズ

ニコンは2月13日、発売時期未定となっていたプレミアムコンパクトデジタルカメラ「DLシリーズ」の「DL18-50 f/1.8-2.8」「DL24-85 f/1.8-2.8」「DL24-500 f/2.8-5.6」の発売中止を決定したと発表した。

「DLシリーズ」は、2015年2月に発表し、当初は16年6月に発売予定だったが、画像処理用ICの不具合が判明したため、発売時期を延期していた。その後も開発を進めてきたが、開発費が増大したこと、デジカメ市場の減速による販売想定数量の落ち込みなどを考慮し、収益性重視の観点から発売中止を決めた。

同日に公表した決算関連データによると、17年3月期(16年4月~17年3月)のデジカメの販売台数の見通しは、レンズ交換式タイプ310万台、コンパクトタイプ315万台で、どちらも昨年11月時点の予測より引き下げた。16年3月期の販売実績は、レンズ交換式タイプが404万台、コンパクトタイプが623万台だったので、大幅な減少を見込む。

とはいえ、家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、ニコンは、16年の年間(1月~12月)データで、デジタル一眼レフカメラはシェア31.6%、レンズ一体型デジタルカメラ(コンパクトデジカメ)はシェア22.1%を占めており、ともに2位につける。デジカメ全体の販売台数が減少するなかでシェアは保っており、コンパクトデジカメは前年よりも微増となった。今回の判断は妥当としても、ニコンをはじめ、各カメラメーカーには、現在進んでいるデジカメ市場の急激な縮小に対する抜本的な対策が求められる。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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