そうですね。初演は、原作の先生方のために、皆で舞台を作っていった、というところがあったと思うんです。

『王家の紋章』の原作を読まずに、初演を観に来てくださった方からすると、展開が早すぎたのかなと思うところもあったけど。。 再演では、初演よりもさらに、原作を知らない方にも分かりやすい作品になるのかなぁ、って。

なんとなくですが、自分の中ではそう思っていたりします。

ーー初演では、お話が進んでいくテンポは確かに早かったな、という感もあります。

コミック4巻までの内容を、3時間の上演時間に凝縮するのは、すごく大変だったみたいなんです。

起こることの1つひとつが、どれも外せない出来事で、どれか1つがなくなると、お話がつながらなくなってしまうから。それを、3時間にギュッと、凝縮していたみたいなんです。

再演では、さらに時間を短くする必要があったりして、演出家さんが頭を抱えている、というのはすでに聞いています。

お稽古期間も、初演のときと比べると短いので、その中で出来るかな、って。逆に、演じる役者さん以外の方たちが不安がっているというか。

ーーそれぞれが初演とは違う、課題やプレッシャーをもっていると言えそうですね。

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