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 『プラダを着た悪魔』(06)のデビッド・フランケル監督の最新作『素晴らしきかな、人生』が25日から公開される。

 本作の主人公のハワード(ウィル・スミス)は、広告代理店を経営して成功を収めた男。だが、幼い娘を亡くし、妻とも別れた彼は、生きる意味を見失ってしまう。

 彼の身と会社の行く末を案じた同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)は、謎の舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、ジェイコブ・ラティモア)を雇ってハワードのもとへ送り込む。彼らは、ハワードが手紙を書いた「愛」「時間」「死」の化身として彼の前に現れるが…。

 アメリカでは毎年クリスマスシーズンに合わせて、クリスマスの奇跡を描いた映画が公開される。古典的な『三十四丁目の奇蹟』(47)などに、変化球的な『ダイ・ハード』(88)『ホーム・アローン』(90)まで含めるとまさに枚挙にいとまがない。

 だから、本作の邦題を見て、フランク・キャプラ監督の名作『素晴らしき哉、人生!』(46)のリメーク作だと勘違いした人も少なくないはず。ところが「コラテラル・ビューティー」が原題の本作はオリジナル作品だ。

 このわずかに異なるタイトルは、日本の宣伝会社が、共にすれ違いを描いた新旧の『君の名は』と『君の名は。』の関係性を意識して付けたのだと思われるが、そう付けた理由も分からなくはない。

 なぜなら、本作は、心が傷ついた者の再起、悪人が出てこない、余計なことは描かずに90分程度で収めるなど、古き良きハートウォーム映画の雰囲気を踏襲しているからだ。それ故、家族そろって安心して見ることができる。また、豪華俳優陣の共演に加えて、いかにもフランケル監督作らしく、ニューヨークの風景や登場人物たちが着こなすファッションも見どころとなっている。(田中雄二)

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