優しさとソフトさって似ていますよね。

ソフトな言い方で言われたり、ソフトなふるまいをされると、優しさにうれしくなりその行動の意味を考えなくなります。つまり“ソフトさというオブラート”に包まれてしまうので、くるまれたもの(本当の目的)は何か、と考えないのです。

あなたはそのソフトさで彼のために動いてしまうのですが、いったい彼は何が言いたくて、何がしたいのでしょう。「彼ってソフトで優しい」と思わせておいて、実は雑に扱われているのかも?

ソフトなお願いごと

お願いが多くすぐ頼み事をする彼。でも、とてもソフトな言い方。「お願いね。ほんと助かるよ」と頭を低くしてお願いのポーズ。そこまでされたら、やってあげますよね。

また「いい子だな~〇〇は」と、頭を撫でられながら言われたら、子どものように「また『いい子だ』って言われたい!今度も頑張っちゃおう」と思ってしまいます。

頼み事やお願い事は“人を使っている”ということ。普通は、いくら親しくても毎回お願い事なんかできません。でも、恋人となると違ってきます。恋には“尽くす”という気持ちもあるから。それに目をつけて人を動かすなんて、ズルすぎますよね。

彼が自分から動かないかどうかよく見てみて。お願いばかりされているのは雑に扱われています。彼女の勤め先の福利厚生をうまく使ったり、いろいろと優先してもらったり。ついでに買ってきてもらう、ついでにやってもらう、ついでに足を運んでもらう。雑用ももちろん。彼は座って待つだけ……よく聞く話です。

「僕が、予約入れといたよ」

予約を入れてくれてたなんて、気が利いてて、優しーい!
でも、それは彼女の予定を軽んじているということですよね。彼の中では「彼女の予定は未定」なのです。普通は「彼女に聞いてからにしよう」と思うはず。そこに「自分とのことを優先するだろう」というおごりがあるのです。

事前にあなたの予定を聞かず「〇日に、予約入れといたから」「旅行は△日にしよう!」と意見を聞く様子がないのは、雑に扱われています。「僕との行動を優先して当然」「僕の決めたことに従うのが当然」「何かあるのならキャンセルしろ」と思っています。

一方的に言われることと、予約を入れてくれたということを比べたら“率先してやってくれた行動”に気が行ってしまい、「愛がある。ありがたい!」と思うのが女ごころかもしれませんが。