ママの現実は厳しい。でも「希望」を忘れないで

——コミックに出てくるママ達のように、様々な悩みや不安を抱えている人は多いと思います。そんな人たちにメッセージやアドバイスがあればお願いします。

野原:「離婚してもいいですか?」「ママ友がこわい」どちらも心で思っていても口に出すことができないことを描いています。

もしかして、これを読んでいるあなたもつらい気持ちを笑顔で隠していませんか?

もはや笑顔もできない状態になってませんか?

大丈夫ですか?

自分に聞いてみてください。

今つらい中にいて、苦しい思いを口に出せずに心がいっぱいいっぱいになっているのであれば、どこかに吐き出してください。身近な人に言えないのなら、話を聞いてくれる公共機関もあります。人に話すということで少しは心が軽くなるかもしれません。

多くの方々に、取材する中で思ったのは、現実はコミックよりはるかに厳しいです。ですが、「希望」を持っている人は強いです。子どもが大きくなったら習い事がしたいとか、働いてお金を貯めたいとか、どんな小さなことでもいいんです。

「離婚してもいいですか?」の主人公が「いつかきっと」とそれを希望に空を仰いだように、どんなことでもいいので希望をみつけていただけたらと思います。

どうか皆様が心から笑顔で過ごせますように。

 

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。