舞台あいさつに登壇した窪塚洋介

 映画『沈黙-サイレンス-』大ヒット御礼舞台あいさつが27日、東京都内で行われ、出演者の窪塚洋介が出席した。

 マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の『沈黙』を映画化した本作は、17世紀の江戸時代初期を舞台に、幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎を描く。

 日本人キチジローを演じた窪塚は、累計観客動員数が65万人を超えた御礼舞台あいさつとして「同じ作品で何度も舞台あいさつに上がらせてもらうこともないし、そのたびに好きなことを言わせていただいて。自分が節目を迎えた映画ということでうれしく思っています」と喜びを語った。

 この日は第89回アカデミー賞の授賞式が行われ、本作からは撮影賞(ロドリゴ・プリエト)がノミネートされていたが、惜しくも受賞は逃した。

 これについては「昔から賞っておまけみたいなものだと思うので。いろいろなことを言う人もいると思うけど、取れたらおめでとうございますだけど、取れなかったからって何とも思っていません。作品がどうなんだってところだと思う」と持論を展開した。

 また、本作関連の舞台あいさつはこれが最後になるかもしれないと聞くと「えっ!? いや、そんなことないですよね。皆でまた集まれるって聞いたもん。マーティンもまた来るって聞いたもん」と口をとがらせた。

 「またマーティン・スコセッシに会いたいですよね? 僕も会いたい。73、4歳ぐらいのおじいちゃんですけど、会うと力をもらえる。自分の好きなことを続けていくと、あんなにすてきなおじいちゃんになれるんだな、心は年を取らないんだなと思います」と語った。