「デートナイト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「デートナイト」とは共働き子育て夫婦が、子どもを親やベビーシッターに預けて、2人でデートをすることをいいます。

共働きが当たり前の欧米では一般的な習慣なのですが、日本では賛否両論です。

数年前、モデルやTV番組で活躍する女優が「週に1回はベビーシッターに子どもを預けて夫とデートしたい」と発言したところ、「子どもを預けてまで夫とデートなんて頭がおかしいのではないか」「そんな考えだったら最初からお母さんにならなければいいのに」など、批判する意見が集まりました。

このようなことから、日本では批判的な意見を持つ人の方が多いのかもしれません。

しかし「デートナイト」は、育児に疲れたママの心と体のリフレッシュと、産後の夫婦仲の回復の両方において相乗効果が期待できるとも言われています。

たまには育児から離れ、非日常的な時間を過ごすことで気持ちがリフレッシュでき、リフレッシュできれば、より愛情を持って子どもに接することができるというもの。

ママだってたまには子供中心の生活から離れ、自分中心の時間をパパと2人で過ごしたいですよね。

今回は欧米では一般的な「デートナイト」の実情と、託児所があるデートスポットを、子育て中のママのためにご紹介したいと思います。

欧米の「デートナイト」とは?

欧米の「デートナイト」は、「夜景の見えるゴージャスなレストランで食事」「ディナークルーズ」そして、「演劇・コンサート・ミュージカル・映画鑑賞」「リラクゼーション施設でリラックス」など、夫婦によって過ごし方はさまざまですが、共通して言えることは「非日常的な大人の時間を過ごす」というもの。

子どもと一緒では行きにくい場所や、過ごしにくい場所へ夫婦2人で出掛け、ゆっくりと語り合いながら新鮮な時間を過ごすようです。

子育て中はどの家庭も「子どもが中心」になってしまう傾向にあり、夫婦がお互いの価値観を認め合ったり、今後の人生の方向性を確認しあう大切な時間が持てなくなります。

その結果、夫婦のすれ違いや溝ができてしまい、取り返しのつかない状態になってしまうという家庭も少なくありません。そうなる前に、子育て中から夫婦2人の時間を持つということは大切なことですよね。

また、何よりも「デートナイト」は、仕事や育児に疲れたママの心と体をリフレッシュさせてくれますから、夫婦仲の改善とママのリフレッシュという相乗効果が期待できます。

そういったことから、欧米では「デートナイト」が習慣化しているようです。

夫婦2人でデートしてみたい=9割超

欧米で習慣化している「デートナイト」ですが、日本ではどうなのでしょうか。

あるマーケティング調査会社が、20代~40代の子育て夫婦2,398人を対象に行った「子育て夫婦のデート事情に関するアンケート調査」の結果によると、9割以上が「夫婦2人でデートをしてみたい」と回答しています。

しかし半数以上の夫婦が2人でデートはしておらず、1か月に1回程度デートをしていると回答した人はたったの8.5%でした。

つまり月に1回ですら、夫婦2人でデートをしていないということが分かります。

「子どもを他人に預けてまでデートなんて考えられない」「子どもを産んだら子どもが1番は当たり前」といった日本特有の風習が、調査結果にも表れているのではないでしょうか。

それはまさに、「子育て中=子ども中心の生活」が根付いている証拠ですね。