侍ジャパンがいよいよ明日、運命のキューバ戦に臨む。『2017 WORLD BASEBALL CLASSIC』に向けて手応えもあれば、不安もある。そんな強化試合での戦いぶりだった。

【チケット情報はこちら】

今回の調整試合はソフトバンク、台湾選抜、阪神、オリックスを相手に2勝3敗。いくら勝敗は重要な意味を持たないとはいえ、負け越したのは少し引っかかる。2006年は3勝1敗、2009年は5勝1敗、4強に終わった2013年も3勝2敗といずれも勝ち越しているのも気になる。

捕手の起用法も本番を前に固まらなかった。小林誠司か大野奨太か、はたまた緊急招集の炭谷銀仁朗か。誰がレギュラー捕手になったとしても、一長一短の側面を持つだろう。

壮行試合や強化試合など5試合を終えて、小久保裕紀監督が「打線はまだ本調子ではない」と評した打撃陣についても心配は尽きない。3月5日のオリックス戦では三番・坂本勇人、四番・筒香嘉智、五番・中田翔のクリーンアップにメスを入れ、三番・青木宣親、六番・坂本に組み替えた。試合後、打順について問われた指揮官は「これまで現実に点が取れていない。動かすなら今日が動くタイミングだった」と語り、さらに「今日の打線がよかったかどうか自分の中で考え直して、ギリギリまで悩みたい」と心境を明らかにした。

一方の投手陣には、小久保監督も一定の手応えを感じていることだろう。菅野智之、石川歩の先発候補は安定感のあるピッチングを披露。不安視された守護神も秋吉亮がその重責を果たしそうだ。しかも左の松井裕樹は4回6奪三振、右の平野佳寿は3回5奪三振でともに無失点と好調をアピール。先発、セットアッパー、クローザーはある程度、めどが立ったと言えよう。あとは則本昂大、武田翔太、藤浪晋太郎、牧田和久の先発&第2先発候補が調子を取り戻せば万全である。オリックス戦後、小久保監督も投手陣については「ボールへの対応を含めて非常によくなった。投手陣が抑えないことには勝てない。本戦へ向けていい形が整った」と自信を口にした。

侍ジャパンは3月7日(火)~10日(金)・『WBC』1次ラウンドでキューバ、オーストラリア、中国と対峙する。1次ラウンドを突破すれば、3月12日(日)~15日(水)に、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イスラエルのプールAの上位2位をまじえ、2次ラウンドを戦う。1次・2次ラウンドは東京ドームにて開催。チケット発売中。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます