NECパーソナルコンピュータが実施した、大学生(1年生~3年生)・就職活動経験者(大学4年生)、企業の人事採用担当者を対象とした「PCに関するアンケート調査」によると、大学1年生~3年生の92.7%、大学4年生の95.4%が家族共用または自分専用のPCを保有していると回答した。

調査は、2016年12月20日~12月27日の期間にインターネット上で実施。就職活動を経験していない大学1年生~3年生410名、就職活動を経験した大学4年生399名、2017年卒の新卒採用に携わった18歳~60歳の男女203名が回答した。

PCの所持率を尋ねた質問では、大学1年生~3年生の92.7%、大学4年生の95.4%が「自分専用のデスクトップPCを持っている」「自分専用のノートPCを持っている」「家族共有のデスクトップPCを持っている」「家族共有のノートPCを持っている」と回答。大学生の9割以上がPCを所持しており、大学生には「PC離れ」と呼ばれる現象は起こっていないことが明らかになった。自分専用PCの所有率も高く、大学1年生~3年生の71%、大学4年生の80.3%が、「自分専用のデスクトップPCを持っている」「自分専用のノートPCを持っている」と回答している。

一方、PCスキル(Word、Excel、PowerPointなどによる資料作成スキル)についてたずねると、大学1年生~3年生の96.8%、大学4年生の95.6%がその必要性を感じているにも関わらず、大学1年生~3年生の75.7%、大学4年生の70.7%が自身のPCスキルに「自信がない」と答えた。

また、新卒採用に関わったことのある社会人に対して、「新入社員にPCスキル不足を感じるか」と尋ねると、全体の57.2%がPCスキルの不足を実感しており、「PCスキルの有無を採用時に重視するか」という質問では44.3%が「重視する」と回答した。

さらに、新入社員のPCに関するエピソードとして「マウス操作もわからない新人がいた」「マウスでなく、画面をタッチするとカーソルが動くと思い込んでいる」といった回答もあり、「デジタルネイティブ」と称される昨今の大学生が、必ずしもデジタル全般へのスキルを持っているわけではなく、PCについては別のスキル形成が必要なことがうかがえる。

PCスキルの自信度は、普段のPC利用時間、PCの持ち歩き頻度の多さと比例しており、大学1年生~3年生、大学4年生のいずれも、利用時間が長ければ長いほど、またPCの持ち歩き頻度が高いほど、PCスキルの自信度が高い傾向が見られた。

PCをほとんど持ち歩かない理由としては「スマホで用が足りるから」「PCが重いから」「外で使うことが無いから」という声が目立った。一方で、週に複数回PCを持ち歩くという学生は、「大学の講義やサークル活動で使う」「就職活動のメールや課題をする」「外でも資料作成や課題や、論文作成を行う」という理由を挙げている。

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