「サガプライズ!」担当者にインタビュー

地方創生プロジェクト「サガプライズ!」の岩本麻衣子さんに、お話を伺いました。

――アニメ「ユーリ!!! on ICE」は、僕の地元の佐賀県が舞台で、最初に観たときは驚きました。

岩本:私もアニメで観たときからすごいテンション上がっちゃって。今回、コラボできるということでいっそう嬉しいです。しかも私、唐津出身なんですよ。

――なんと! アニメには、唐津の魅力的なものがたくさん出てきますよね。

岩本:はい。佐賀がここまで本格的に全国放送のアニメの舞台になることって、今までなかったんです。地元の方もすごく喜んでいらっしゃって、町をあげて「みんなでがんばろう」という雰囲気が高まっています。

――街並みや自然なども、実際の景色と同じでびっくりです。

岩本:原案の久保ミツロウ先生も長崎の佐世保市出身で、唐津には何回か行かれたことがあったとうかがっていて、本当にそのままのところも多いです。例えば「ゆ~とぴあ かつき」は、実際は「鏡山温泉」ですが、内観がそっくりです。

――アニメではかつ丼が出ていましたが、唐津のおススメの食べ物はなんですか?

岩本:オススメはイカの活き作りですね。アニメの1話目でも、(勇利のバレエの先生である)ミナコ先生が食べていたんですよ。普通のお刺身で食べるイカは色が白いですが、こちらのイカは身が透き通っているんです。

――イカと言えば、アニメの中にも、長谷津の駅前にイカの銅像みたいなものが出てきましたね。

岩本:唐津駅の前には、唐津神社の秋期例大祭「唐津くんち」の曳山(やま)として登場する赤獅子の像があります。

また3話目でミナコ先生とスケオタ三姉妹たちが「温泉on ICE」のポスターをぺたぺた貼る久町商店街にもイカとウニの銅像がありますが、そのモデルとなっている京町商店街には、珠取獅子の銅像があります。

――アニメと実在するモデルとの微妙な違いを楽しむのもいいですね。

岩本:面白いと思います。実はスケート場も、唐津には無いんです。「アイスキャッスルはせつ」は福岡にある「飯塚アイスパレス」がモデルになっていて、長谷津のスケート場がある場所は、唐津だと中高一貫の学校があります。

――「ユーリ!!!」人気をきっかけに、佐賀にもスケート場ができたらいいですよね。

岩本:佐賀市の方には十数年前まではあったそうなんですが、また復活したらすごいですよね。

――逆に、アニメをまだ観ていない人はもったいないですよね。フィギュアスケート自体はすでに人気競技なのに。

岩本:久保ミツロウ先生と山本沙代監督のフィギュア愛がすごいですし、振り付けは実際の振付師(元・スケーター)の宮本賢二さんがされていますよね。

しかも、フィギュアスケートの場面を、CGも使わずになめらかに表現されているので、アニメのセル画もすごい枚数描かれていると思うんです。本当に手間暇かけてつくられているんだなと実感しますね。

――ちなみに岩本さんは、登場人物の中では誰が好きですか?

岩本:うーん、同じところの出身としては、勝生勇利って言わないといけないのかな……。でも、ライバルのユリオが好きです。

――わかります。ユリオ、可愛いですもんね(笑)。

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