「王様と私」会見より 「王様と私」会見より

松平健が主演するミュージカル『王様と私』が7月3日、東京・ゆうぽうとホールにて開幕した。松平は1988年から3年間、同作品で主役のシャム王を演じているが、今回、実に22年ぶりの登板となる。同日、松平及び共演の紫吹淳、はいだしょうこが会見に応じ、意気込みを語った。

ミュージカル「王様と私」 チケット情報

作品は『サウンド・オブ・ミュージック』などを手がけたミュージカル界の大御所ロジャース&ハマースタインによる1951年のブロードウェイ初演作。王子たちに西洋式の教育を身に着けさせるため、イギリス人の未亡人・アンナを家庭教師として雇ったシャムの王様を主人公に、文化の違いから最初は対立しながらも、やがて惹かれあっていくふたりを描く。劇中歌『シャル・ウィ・ダンス』は、映画『Shall we ダンス?』はじめ、CMなど様々なシーンで親しまれている。

王様のトレードマークであるスキンヘッドで登場した松平健は「(22年の間に)いろんな人生経験を積んできました。その分、ふたまわりも三まわりも大きく、重厚な王様になれるのでは」と、22年ぶりのシャム王役に意気込み充分。体力面への心配は、との質問にも「大丈夫みたいですね!」と自信の言葉だ。そのマツケン・キングと愛し合うアンナ役は、元宝塚トップスターの紫吹淳。名曲『シャル・ウィ・ダンス』に乗せて踊るダンスシーンが見どころのひとつだが、「大きなドレスで踊るのでかなりヘヴィーです。宝塚でも大きな羽根を背負ってきましたが、それよりも重い! 松平さんがリードしてくれています」と苦労を語っていた。

また今回の公演は、映画演劇文化協会が公益事業として内閣府から認可を受けた非営利のプロジェクトとして行われ、全国一律3500円という低価格での料金設定になっている。特に地方の人々にミュージカルの楽しみを、と全国18都市のツアーが実現した。これについて松平は「これだけ大掛かりなミュージカルが地方を回ることはめったにない。初めてミュージカルをご覧になる人も多いでしょうが、そういう人たちにもわかりやすい作品です。ミュージカルの良さが凝縮されている」と太鼓判。恋人を一途に思う少女タプチム役のはいだしょうこも「ご家族みなさんで観に来てほしいです」とアピールをしていた。

公演は7月7日(土)までゆうぽうとホールにて。その後全国各地を巡演する。