7月5日にオープンするビックカメラ新宿東口新店

ビックカメラは、7月5日にオープンするビックカメラ新宿東口新店を報道関係者向けに公開した。新宿東口新店は新宿三越アルコット店の跡地に建ち、売り場は地上8階・地下3階。店舗面積は1万5000m2と1万4000m2の有楽町店よりも広く、ビックカメラでは最大の店舗となる。ひと足先に、ビックカメラ新宿東口新店の売り場を紹介しよう。

店舗が入るビルは、東京メトロ/都営地下鉄の新宿三丁目駅に直結し、雨の日でも濡れずに店内に入ることができる好立地。年度内には東京メトロ副都心線と東急東横線が相互乗り入れを予定しており、ますます便利になる。

店長は、25歳で池袋本店の店長を務め、有楽町店の店長も経験した34歳の松浦竜生氏が務める。松浦店長は、「新宿西口がサラリーマンの街なら、東口はファッションと女性の街。女性従業員比率を既存店の2倍に高め、スタッフの約4割を女性が占める構成にした。年間売上は600億円を目指し、うち4~5割を女性客が占めると見込んでいる」と抱負を語った。

それでは店内の様子を紹介しよう。地下鉄丸ノ内線の改札から約30秒で入店できる地下1階は、携帯電話・スマートフォン、電子辞書、電子書籍の売り場。各キャリアのスマートフォン夏モデルがズラリと並び、接客スペースを広めに確保している。人気のスマートフォンアクセサリは、ケース、保護フィルム、バッテリなど、ビックカメラの店舗としても最大級の2万点のアイテムを揃える。フロア中央にはタブレットコーナーを設け、各社のタブレットを触って操作感などを確かめることができる。

地下2階はPC、PC関連商品の売り場だ。エスカレータを使って下ると、まずウルトラブックのコーナーが目に飛び込んでくる。各社のウルトラブックが、柱に設置した棚にも展示されている。

地下2階で注目したいのが、系列のソフマップをインショップとして展開していること。PC、デジタルカメラ、スマートフォン、ゲームソフトの中古品販売コーナーだけではなく、「買取カウンター」も設置して、ソフマップで中古品を売ってビックカメラで新品を買うというリユースの流れができている。

地下3階は、カメラ、DPE(写真工房)、PCパーツ、サプライ用品売り場。女性客を狙って、話題のミラーレス一眼をメインに展示するほか、カメラ雑貨を扱う「BIC PHOTO」を展開する。写真立てやアルバム、写真をデコレーションするシールやマスキングテープを数多く揃え、ラッピングコーナーさながらだ。

ちょっと飛んで、次は最上階。8階はゲーム、オモチャ、電子ピアノ、メガネ、コンタクトレンズの売り場だ。オモチャは特に知育玩具にこだわって、木製玩具だけで300点以上を揃えた。さらに、ベビーカーやチャイルドシート、オムツなどのベビー用品も品揃えを強化している。

7階は健康家電、スポーツ用品、時計、旅行用品、薬の売り場だ。目を引くのはゴルフ用品のコーナー。豊富な品揃えはもちろんだが、店舗のコンセプトの一つである体感型コーナーとして「ゴルフ試打室」を設けている。パッティングができるパターコーナーも設置した。

時計コーナーは、スポットライト照明で商品を際立たせた。また、腕時計のコーナーは、これまで国産ブランドと輸入ブランドを分けて展示していたが、お客さまが探しやすくするために、男性向けと女性向けというくくりで陳列している。

6階は季節家電、家事家電、電話機/FAX、寝具の売り場だ。節電の意識が高まるなかで注目を浴びるLED電球や、話題のロボットクリーナーを展示する。

さらに、素材や高さを選べるオーダーメイドの枕や羽毛布団を販売する「生毛工房」を展開。「加工工房」も設置し、注文を受けた羽毛布団をその場でつくり、当日中に引き渡す。

5階は生活家電、調理家電、太陽光/オール電化、お酒の売り場。フロアの奥には同社初の積水ハウスコーナーを設置し、モデルルームを体験しながら省エネに対応したリフォーム相談を受け付ける。

同じく初の試みとなるのが、お酒コーナーに設置した高級ワインや話題のお酒を有料で楽しめるミニバーだ。ギャルソンの格好をしたスタッフがお酒を注いでくれる。お酒コーナーはビックカメラで最大級の260m2の広さを誇り、ワイン2000種類を含む約5000種類のお酒を揃える。

4階はテレビ、レコーダー、オーディオの売り場だ。なかでも力を注いでいるのがオーディオコーナーで、完全防音の視聴室を備えるほか、最高1000万円のオーディオセットを展示。本格的な環境でホンモノの音を確かめることができる。高級ヘッドホンも強化して、ガラスケース内に陳列して対面提案・販売を行う。

1階の一部と3階にはユニクロが入る予定で、今秋オープンする。また、1階はビューティー家電売り場だが、残念ながら現在は開店に向けて内装工事中だった。