3.やめてほしいことは“嫌いなこと回避”で伝える

「トイレの便座を下げてほしい」など、夫にやめてほしいことなどがある場合は、“嫌いなこと回避”で伝えてみましょう。

相手の嫌なことを想像して、「あなたはこうなるのは嫌でしょ。だからやらない選択をしましょう」という切り口です。

たとえば、芝生に入らないでほしいとき、「芝生に入らないで」と言うのではなく、「芝生に入ると、農薬の臭いがつきますよ」と伝えます。そうすると、農薬の臭いを嗅ぎたくない、つけたくない人は、「芝生には入らないようにしよう!」と思うというわけです。

これを夫に応用して、たとえばトイレの便座を下げてほしいときは、以下のように伝えます。

「トイレの便座を下げないと、金運が下がるらしいよ」

もし夫が金運を気にしている人だったら、とても効果的な伝え方になることが分かるかと思います。

4.“感謝”もセットで伝える

夫になにかしてもらうとき、「そんなの、やって当然!」と思うこともあるかもしれませんが、人に気持ちよく動いてもらうには、感謝の言葉は不可欠です。

やってほしいことと感謝の言葉をセットで伝えることで、抵抗感を生むことなく、相手によりすんなり動いてもらうことができます。

たとえば、子どもをお風呂に入れてほしいとき、以下のように伝えます。

「お風呂沸いたから、そろそろお風呂に入れてあげて。いつもありがとうね」

ただ単に「そろそろお風呂に入れてあげて」と言われるより、断りにくい雰囲気になることがわかるかと思います。

今回お伝えした伝え方は、本の中に書いてあるほんの一部です。『まんがでわかる 伝え方が9割』は、まんが形式でとてもわかりやすく、いろんな伝え方を伝授してくれています。

主人公に伝え方を教えてくれる謎のオネエのキャラもとても魅力的で、ストーリーを読んでいくうちに自然に効果的な伝え方を習得できるようになっています。

ご興味を持たれたママは、ぜひ読んでみてくださいね。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]