iPadにスキャンデータを読み込むことができる

ブラザー販売は、7月4日、ビジネス向けプリンタ・複合機「JUSTIO(ジャスティオ)」のラインアップに、ドキュメントスキャナを追加すると発表した。同社初のドキュメントスキャナとして、卓上モデルの「ADS-2500W」「ADS-2000」、モバイルモデルの「MDS-700D」「MDS-600D」の4機種を、7月から順次発売する。

記者会見で片山俊介社長は「先月、シースルー型ヘッドマウントディスプレイを発売したように、今後も新規事業の拡大に取り組んでいく。その一つが、ドキュメントスキャナだ」と説明した。

●無線LAN対応の卓上モデル、スキャンデータを直接クラウドにアップロード

卓上モデルは10月初旬に発売する最上位モデル「ADS-2500W」と、7月下旬に発売する「ADS-2000」の2機種。

最上位となる「ADS-2500W」は、有線/無線LAN機能を備え、スキャンしたデータを直接クラウドサービスにアップロードできる。iOS用/Android用の専用アプリ「Brother iPrint&Scan」をインストールし、直接スマートフォンにスキャンデータを取り込むことができる。また、Android用アプリ「Brother Image Viewer」を使って、USBケーブルを介してデータを取り込むこともできる。

「ADS-2500W」「ADS-2000」とも両面スキャンに対応し、ADF(自動原稿送り装置)給紙は50枚。スキャン速度は、モノクロ/カラーともに24枚/分。USBポートを備え、スキャンしたデータをUSBメモリに保存できる。このほか、スキャンデータの傾き補正、白紙除去機能を備える。

価格はオープンで、実勢価格は「ADS-2500W」が7万円前後、「ADS-2000」が4万5000円前後の見込み。

●プラスチックカードもスキャンできるモバイルスキャナ

モバイルモデルの「MDS-700D」「MDS-600」は、カバンなどに入れて気軽に持ち運びができる小型・軽量モデル。PCとUSBケーブルで接続してスキャンできるので、外出先での利用や出張の際に便利だ。

また、用紙サイズやファイル形式などをPC画面上で設定できるソフトを付属し、傾き補正、余白除去ができる。

上位モデルの「MDS-700D」は、両面原稿を一回の用紙走行でスキャンする両面同時スキャンを実現。普通紙のほか、プラスチック製カードの読取りもできる。スキャン速度は、カラーが19秒/枚、モノクロが6.5秒/枚。USBポートを備え、スキャンしたデータをUSBメモリに保存できる。

「MDS-600D」は、「MDS-700D」から両面同時スキャン機能を省略し、315gという軽量コンパクトボディを実現したモデル。スキャン速度はカラーで22秒/枚、モノクロで12秒/枚。

価格はオープンで、実勢価格は「MDS-700D」が2万3000円前後、「MDS-600D」が1万8000円前後の見込み。